テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会初日の31日、男子シングルス1回戦が行われ、四大大会初優勝を狙っていた第4シードの
錦織圭(日本)は世界ランク41位の
B・ペール(フランス)に4-6, 6-3, 6-4, 6-7 (6-8), 4-6のフルセットで敗れ、初戦で姿を消した。
>>全米オープン対戦表<<昨年の全米オープンで
M・ラオニチ(カナダ)、
S・ワウリンカ(スイス)、さらに世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)らを破り、四大大会初の決勝進出。決勝では
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるも、日本人初のグランドスラム準優勝の快挙を成し遂げた錦織。
今年のグランドスラムは全豪オープンで3年ぶりのベスト8、全仏オープンでは日本男子で82年ぶりとなる8強入りを果たした。ウィンブルドンでは左ふくらはぎの負傷により2回戦を棄権。
怪我から復帰後はシティ・オープンで今季3度目のツアー優勝、キャリア通算10勝目を飾った。さらに大会後の世界ランキングで自己最高タイの4位へ返り咲き。モントリオール・マスターズでは過去7連敗してた
R・ナダル(スペイン)から初白星をあげた。その後のシンシナティ・マスターズは連戦の疲労などにより欠場し、今大会へ臨んだ。
迎えた全米オープン、日本人男女を通じて初となる四大大会最高の第4シードで出場した錦織は、過去2連勝していたペールと対戦。
第1セットを落とすも、第2・3セットを連取し、第4セットのタイブレークではマッチポイントを2本握った。誰もが錦織の勝利を頭に浮かべるも、ミスを重ねてしまいファイナルセットへもつれ込む。
ファイナルセットではベースライン後方からドロップショットを放つなどトリッキーなプレーのペールに惑わされ、第5ゲームでブレークを許してしまう。その後も挽回の糸口を見出せないまま初戦で姿を消した。
錦織が次回出場する大会は、オフィシャルアプリ「KEI NISHIKORI」によると10月5日からの楽天ジャパン・オープンとなっている。
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