テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会初日の31日、男子シングルス1回戦が行われ、昨年準優勝を飾った第4シードの
錦織圭(日本)が世界ランク41位の
B・ペール(フランス)に4-6, 6-3, 6-4, 6-7 (6-8), 4-6のフルセットで敗れ、まさかの初戦敗退を喫した。
>>全米オープン対戦表<<両者は今回が通算3度目の対戦で、錦織は対ペール戦で初めての敗戦となった。
この試合、第1セットで錦織はペールのバックハンドに苦戦し流れを掴めず第1セットを落とすも、続く第2セットでは第6ゲームでこの試合初のブレークに成功し1セットオールに。
第3セットではドロップショットなど多彩なプレーをしてくるペールに対し、世界4位の力を発揮した錦織がパッシングショットやフォアハンドのウィナーを決めてセットカウント2-1とする。第4セットではタイブレークでマッチポイントを握るもミスを重ねてしまい、勝敗はファイナルセットへ。
ファイナルセットではペースを取り戻そうと奮闘する錦織であったが、第5ゲームでペールにブレークを許し、挽回の糸口を見出せないまま初戦で姿を消した。
昨年の全米オープンで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)らを破り、日本人初となるグランドスラム準優勝の快挙を成し遂げた錦織。今年のグランドスラムは、全豪オープン・全仏オープンでベスト8入りを果たし、ウィンブルドンでは左ふくらはぎの負傷により2回戦で棄権した。
怪我から復帰後は、シティ・オープンで今季3度目、キャリア通算10勝目を飾った。さらに大会後の世界ランキングでは自己最高タイの4位へ返り咲き。
その後のモントリオール・マスターズでは、過去7戦全敗していた
R・ナダル(スペイン)から初白星をあげるも、翌週のシンシナティ・マスターズは連戦の疲労などにより欠場し、グランドスラム初の栄冠を手にするため今大会へ照準を合わせていた。
一方勝利したペールは、2013年8月に記録した世界ランク24位が自己最高位。怪我で一時ツアーから離れていたが、今年7月の大会でツアー初優勝を飾るなどの活躍を見せていた。
2回戦では、世界ランク84位の
M・イルハン(トルコ)と対戦する。
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