テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会初日の31日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク41位の
B・ペール(フランス)が第4シードで昨年準優勝を飾った
錦織圭(日本)を6-4, 3-6, 4-6, 7-6 (8-6), 6-4のフルセットで破る波乱を起こし、2年連続の初戦突破を果たした。
>>全米オープン対戦表<<今大会前哨戦のシティ・オープンで今季3勝目を飾り、ロジャーズ・カップではBIG4の
R・ナダル(スペイン)から初白星をあげたトップ4の錦織に、この試合でペールはバックハンドの強打と身長196センチから放つサービスを武器に対抗。さらに激しいラリー戦からペースを乱すドロップショットやネットプレーなどで錦織を惑わせた。
第4セットのタイブレークでは2本のマッチポイントを握られるも、錦織のミスなどに助けられファイナルセットへ持ち込む。ファイナルセットに入ると失速する錦織に対し、攻めの姿勢を崩さなかったペールが3時間14分で金星をあげた。
この試合でペールはサービスエースを21本叩き込んだ。凡ミスは67本犯すも、ウィナーは錦織の倍近くの64本を記録。
2回戦では世界ランク84位の
M・イルハン(トルコ)と対戦する。
怪我で一時ツアーから離れ、今年は下部大会のチャレンジャーなどにも出場する中、元世界ランク24位のペールは7月のスウェーデン大会でツアー初優勝を飾った。今大会前哨戦のシンシナティ・マスターズで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるも善戦を見せた。また、大会直前のウィンストン・セーラム・オープンでは初戦で
H・チャン(韓国)に敗れていた。
ペールの全米オープン自己最高成績は2010・2012・2014年の2回戦進出となっている。
■関連ニュース■
・錦織 ペールのバックを警戒・錦織 BIG4が「1番の敵」・錦織 好感触「今までで1番」