テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は7日、男子シングルス4回戦が行われ、第3シードでBIG4の一角
A・マレー(英国)は第15シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)に6-7 (5-7), 3-6, 7-6 (7-2), 6-7 (0-7)で敗れる番狂わせが起きた。マレーが四大大会でベスト8を前に敗れるのは2010年の全米オープン以来5年ぶりで、これまでグランドスラム18大会連続で8強入りしていた。
>>全米オープン対戦表<<この日マレーは203センチから放つアンダーソンのサービスと強烈なストロークに苦戦し、2セットダウンの状況に。第3セットは一時リードするも、ブレークバックを許した時点で怒りが募りラケットを破壊してしまった。
その後マレーはアンダーソンの強烈なサービスを崩せず、タイブレークへ突入。先にミニブレークに成功したマレーに観客から熱い声援が送られ、この勢いのまま第3セットを奪い返した。
しかし、第4セットのタイブレークではアンダーソンの勢いを止めることが出来ず、4時間17分の激闘の末に敗れた。
これまでマレーは2セットダウンからの大逆転勝ちを8度経験していた。8度目は今大会2回戦で、その時の相手は
A・マンナリノ(フランス)だった。
過去の全米オープンで2008年に準優勝、2012年には決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットで破り、グランドスラム初のタイトルを獲得したマレー。2013年のウィンブルドンでは1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりとなる悲願の地元優勝を成し遂げた。
今年のグランドスラムは全豪オープンで準優勝、全仏オープンとウィンブルドンではベスト4進出。今大会前哨戦のモントリオール・マスターズでは
錦織圭(日本)、ジョコビッチらを破り今季4勝目を飾ると同時に、キャリア通算35度目のタイトルを獲得。翌週のシンシナティ・マスターズは準決勝で
R・フェデラー(スイス)に完敗した。
一方、マレーを破る番狂わせを起こしたアンダーソンはグランドスラム初の8強入りとなった。今大会直前のウィンストン・セーラム・オープンでは約3年半ぶりにツアー優勝を飾っている。
準々決勝では第5シードの
S・ワウリンカ(スイス)と対戦する。ワウリンカは4回戦で快進撃を続けていた
D・ヤング(アメリカ)をセットカウント3-1で振り切っている。
今年のウィンブルドンでアンダーソンは4回戦でジョコビッチに対し2セットアップとするも逆転で敗れ、グランドスラム初のベスト8進出を逃していた。
今大会はBIG4でマレーが4回戦敗退、第8シードの
R・ナダル(スペイン)は3回戦で敗れた。第1シードのジョコビッチは9年連続のベスト8進出、第2シードのフェデラーは4回戦で第13シードの
J・イズナー(アメリカ)と対戦する。
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