テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、第3シードの
A・マレー(英国)が第29シードの
N・キリオス(オーストラリア)を6-4, 6-2, 6-3で退け、今季クレーコートでの連勝を13に伸ばした。試合後マレーは、今回の対戦について振り返った。
昨年の全仏オープンでマレーは、全仏覇者でクレーキングの
R・ナダル(スペイン)に準決勝で屈した。この日はコート・スザンヌ・ランランでキリオスをストレートで下し、今季のクレーシーズンでの好調さを披露していた。
この試合、2度目のマッチポイントで鮮やかなリターンエースを決めて終止符を打ったマレーは、世界ランク30位のキリオスとは全豪オープンの準々決勝でも対戦しており、グランドスラムの舞台で2大会連続の勝利を飾っていた。これで対戦成績を3勝0敗としたマレーは、キリオスから、まだ1セットも奪われてはいない。
「クレーコートでは過去最高のプレーをしている。明らかにここまでの成績が物語っている。」と、マレー。
「クレーコート大会で優勝もなかったし、決勝進出さえなかった。しばらくクレーコートでトップ選手からの勝利もなかった。しかしマドリッドでは、
錦織圭(日本)、
M・ラオニチ(カナダ)、そしてナダルに勝利して優勝したんだ。」と、自身のクレーでの好調さをアピールしていた。
コーチであり元女子世界ランク1位の
A・モレスモ(フランス)さんが見守る中で第1セットを先取したマレーは、続く第2セットも2度のブレークに成功、ゲームカウント5-2とリードを広げた。
そのタイミングで対戦相手であるキリオスがメディカル・タイムアウトを要求し右腕に治療を施した。その後もマレーは揺るがず、第2・3セットをとり4回戦進出を決めた。
マレーは「厳しい試合だった。なぜなら彼(キリオス)は常にビッグショットを狙ってきていたから。腕の怪我で、彼の最大の武器の1つであるサービスが緩くなっていた。もちろんそれは助けになったよ。」と、この試合を振り返っていた。
クレーシーズンではミュンヘン大会とマドリッドで優勝。ここまで負け知らずのマレーは、4回戦で第17シードの
D・ゴファン(ベルギー)を6-3, 6-4, 6-2のストレートで倒し、地元フランスの声援を受ける
J・シャーディ(フランス)と対戦する。
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