テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、大会前に不調と囁かれていた第6シードの
R・ナダル(スペイン)が力を取り戻してきた。24歳の
A・クズネツォフ(ロシア)に6-1, 6-3, 6-2のストレート勝ち。ナダルは危なげなく6年連続のベスト16進出を決めている。
以前は少なくともマスターズ1大会で優勝して全仏入りしていたが、今年は前哨戦3大会無冠で臨んでいるため、「ナダル伝説に終止符」と囁かれていた。
しかし、今大会では不調を払拭するプレーを披露。1回戦から全てストレート勝ちをおさめ、得意のフォアハンドが火を吹いている。
この日はウィナーの数が33本、さらにクズネツォフのサービスゲームでは14度のブレークチャンスから8度のブレークに成功。マッチポイントでは、最後ナダルがバックハンドのウィナーを決めて16強入りを決めた。
ベスト8進出をかけてナダルは、4回戦で快進撃を続けているノーシードの22歳
J・ソック(アメリカ)の挑戦を受ける。
ソックは1回戦で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)をストレートで破り勢いに乗ると、2回戦で
P・カレノ=ブスタ(スペイン)、3回戦で18歳
B・コリッチ(クロアチア)を下して、グランドスラム初の4回戦進出を決めた。今大会、台風の目となっているソックは脅威。
ナダルが、ソックの強力なフォアハンド・サービスにどう対抗するかに注目が集まる。
またナダルが4回戦突破を決めた場合、準々決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第20シードの地元
R・ガスケ(フランス)の勝者と対戦する。
大会開幕から話題になっているのが、ナダルとジョコビッチの準々決勝。両者は過去43度対戦しており、全仏オープンだけでも6度顔を合わせている。同大会だけで見るとナダルが6戦全勝。
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