テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、悲願の全仏制覇を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が初優勝に向けへ一歩前進した。この日はノーシードの19歳
T・コキナキス(オーストラリア)に6-4, 6-4, 6-4のストレート勝ち。ジョコビッチは四大大会で全仏オープンだけタイトル獲得に手が届いていない。
生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)達成を狙うジョコビッチは、1・2回戦でオレンジのウエアを着用していたが、30日の3回戦ではホワイトのウエアに身を包んだ。
2回戦で第27シードの
B・トミック(オーストラリア)に2セットダウンからの大逆転勝利をおさめ、勢いに乗るコキナキスに対して、ジョコビッチは世界ランク1位の力を見せつけた。
ダブルフォルトは犯さず、ファーストサービスが入った時に84パーセントの高い確率でポイントを獲得。さらに34本のウィナーを決め、凡ミスを12本におさえた。浮いた球をぶっ叩いて主導権を握ったジョコビッチは、得意とするバックハンドのドロップショットを織り交ぜ、最後はサービスウィナーで試合を締めくくった。
4回戦でジョコビッチは、第20シードの地元
R・ガスケ(フランス)と対戦する。
またジョコビッチがガスケに勝利してベスト8進出を決めた場合、準々決勝で第6シードの
R・ナダル(スペイン)と快進撃を続ける今大会台風の目
J・ソック(アメリカ)の勝者と顔を合わせる。
大会開幕から話題なのが、ジョコビッチとナダルの準々決勝。両者は過去43度対戦しており、全仏オープンだけでも6度顔を合わせている。同大会だけで見るとナダルが6戦全勝。
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