男子テニスツアーのシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード)は7日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードで世界ランク5位の
錦織圭(日本)が同62位の
S・グロス(オーストラリア)を6-4, 6-4のストレートで下し、大会初のベスト4進出を決めた。
この試合、錦織は時速230キロ台の強烈なサービスを放つグロスに苦戦するも、1ブレークに成功して第1セットを先取。第2セットでも安定したサービスゲームを展開した錦織は、得意のリターンからパッシングショットを決めるなどで試合を支配し、ビッグサーバーのグロスにストレート勝ちした。両者は今回が初対戦だった。
準決勝では第3シードの
M・チリッチ(クロアチア)と18歳の
A・ズベレフ(ドイツ)の勝者と決勝進出をかけて対戦する。
錦織にとって今大会は、左足の負傷で棄権したウィンブルドン以来 約1カ月ぶりの公式戦。初戦は世界ランク95位の
J・ダックワース(オーストラリア)に2時間19分で逆転勝利、3回戦では第16シードの
L・マイェール(アルゼンチン)をストレートで下した。
2013年のシティ・オープンは3回戦で
M・バグダティス(キプロス)、昨年は準々決勝で
R・ガスケ(フランス)に敗れている。
一方、敗れたグロスは1回戦で
T・ベルッチ(ブラジル)に1回戦、2回戦で第9シードの
V・トロイキ(セルビア)、3回戦で第7シードの
F・ロペス(スペイン)を破り、錦織との準々決勝へ駒を進めていた。世界ランキングでは現在の62位が自己最高位。
身長193センチのグロスは2012年の下部大会である韓国チャレンジャーで時速263キロのサービスを叩き出した。これは世界最速記録となっている。
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