テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は4日、男子シングルス3回戦が行われ、2年ぶりの優勝を狙う第3シードの
A・マレー(英国)が苦戦するも8年連続の16強入りを決めた。第25シードの
A・セッピ(イタリア)に6-2, 6-2, 1-6, 6-1で勝利。右肩の違和感で、途中ペースを落としてしまったマレーだったが、地元の声援を力に変えて2013年以来のタイトル獲得へ前進した。
3回戦、2セットアップとしたマレーだったが、第3セットは右肩の違和感によりペースダウン。トレーナーを呼んで治療を受けるなどするも、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率を44パーセントまで落としてしまう。
しかし、タイトル獲得に執念を燃やすマレーは復活してセッピを圧倒。最後はこの日最速の212キロのサービスエースを決めて試合を締めくくった。
試合後、右肩の状態について「第3セットから違和感を感じていて、ダブルフォルトをしてしまった。でも、全体的なプレーは良かったと思う。」と、マレーはコメント。
4回戦では第23シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)と対戦する。身長211センチから放つカルロビッチのサービスは脅威。3回戦では41本のサービスエースを決めて第13シードの
JW・ツォンガ(フランス)に勝利してる。
マレーは「難しい試合になると思う。」と、カルロビッチのサービスを警戒していた。
世界ランク3位のマレーは、2012年の全米オープンでグランドスラム初優勝。2013年のウィンブルドンでは決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)を下し四大大会2度目の優勝を果たしている。今大会前哨戦のAEGON選手権では、今季3度目のタイトルを獲得した。
一方、マレーに敗れたセッピは2年ぶりのウィンブルドン4回戦進出とはならなかった。セッピといえば、今大会前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン準決勝で
錦織圭(日本)が途中棄権した時の対戦相手だったことでも知られている。そのゲリー・ウェバー・オープンでは決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるも準優勝を飾り、勢いに乗った状態で今大会に出場していた。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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