テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、男子シングルス3回戦が行われ、第26シードの20歳
N・キリオス(オーストラリア)が世界ランク8位の
M・ラオニチ(カナダ)に5-7, 7-5, 7-6 (7-3), 6-3の逆転で勝利し、2年連続で4回戦進出。ビッグサーバー同士の対決となったこの試合、第1セットの第5ゲームでキリオスはラオニチのスピードを増した強烈なサービスを空振りし、その場に茫然と立ち尽くす場面があった。
【会場でしか買えない 全英タオル】サービスを武器としている両者だったが、サービスエース数はキリオスが34本に対して、ラオニチは18本と差が出る結果となった。
さらにウィナーは両者60本程と僅差だったが、凡ミスの数がキリオスの13本に対し、ラオニチは21本だった。
キリオスにとってリベンジマッチとなったこの試合、第1セット第5ゲームのデュースの場面で、キリオスはスピードを増してセンターに入ったラオニチの強烈なサービスを空振り。あまりの速さにキリオスは驚き、その場に立ち尽くして手からラケットを落としてしまう一面もあった。
第1セットを落としたキリオスだが、観客の応援を味方につけてその後3セットを連取。最後はフォアハンドウィナーを逆クロスに決めて大きく叫び、勝利した喜びを露わにした。
20歳のキリオスは、昨年のウィンブルドンで
R・ナダル(スペイン)を破って初の8強入りを果たしており、その後準々決勝でラオニチと対戦。キリオスが敗れて初のベスト4入りはラオニチに阻まれていた。
2年連続の8強入りをかけ、キリオスは4回戦で第21シードの
R・ガスケ(フランス)と顔を合わせる。
一方、敗れたラオニチは、昨年のウィンブルドンでグランドスラム初のベスト4進出を果たす活躍を見せていた。
しかし、今年5月に行われたムチュア・マドリッド・オープン男子の後、以前から痛めていた右足の手術を行った。そのため、全仏オープン欠場を余儀なくされた。
術後はウィンブルドンの前哨戦であるAEGON選手権で復帰し、
G・シモン(フランス)に敗れるもベスト8進出を果たしていた。
復帰したラオニチは、昨年飛躍を遂げた今大会に照準を合わせて臨むも、20歳のキリオスに圧倒されて3回戦敗退となった。
>>ウィンブルドン対戦表<<
■関連ニュース■
・キリオス 逆転でリベンジ成功・キリオス ハプニング起こす・鼻血のハプニング キリオス
■最新ニュース■
・順延で記録塗り替えの可能性・錦織ブロック 世界105位16強・錦織参考ジョコ 4回戦は脅威