テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、男子シングルス3回戦が行われ、2連覇と大会3度目の優勝を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第27シードの
B・トミック(オーストラリア)を6-3, 6-3, 6-3のストレートで下し、7年連続のベスト16進出を決めた。
この試合、圧巻だったのは第2セット終盤。セットポイントを握ったジョコビッチは鋭く角度のあるトミックのショットに対し、持ち味のスライドフットワークを活かして何とか返球。このプレーに根負けしてドロップショットをミスしたトミックにより、ジョコビッチは2セットアップとした。
第3セットに入っても攻撃の手を緩めなかったジョコビッチは、トミックの頭上を越すロブショットを決めて脱帽させ、最後はセンターへのサービスエースで試合を締めくくった。
世界ランク1位ジョコビッチのスライドフットワークは同5位の
錦織圭(日本)も参考にしている。今大会1回戦でスライドフットワークをチャレンジした錦織は「試合中にやってみたら、コントロールして止まれた。ジョコビッチの試合を観ていて、自分もやれたらいいなぁと思っていた。」と、試合後にコメントしていた。
ジョコビッチは対トミックで負けなしの4勝0敗とした。初対戦は2011年のウィンブルドン準々決勝で、その時はトミックの強打に苦しみながらの勝利だった。
グランドスラムでは8度の優勝を誇るジョコビッチ。過去のウィンブルドンでは2011・2014年で2度タイトルを獲得しており、昨年の決勝では
R・フェデラー(スイス)を破り優勝を飾った。今回は大会3度目、2連覇を狙う。
16強入りのジョコビッチは、4回戦で第14シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。
今大会台風の目となりかねないのが世界ランク14位のアンダーソンである。203センチの長身から繰り出す強烈なサービスは脅威。
前哨戦のAEGON選手権ではノーシードから
L・ヒューイット(オーストラリア)、全仏王者の
S・ワウリンカ(スイス)らを破る快進撃で決勝進出。決勝では一枚上手だった
A・マレー(英国)に敗れるも、準優勝を飾り今大会へ乗り込んでいる。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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