テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は1日、
松岡修造(日本)以来 日本男子20年ぶりのベスト8、さらに四大大会初優勝を狙っていた第5シードの
錦織圭(日本)は左ふくらはぎの負傷により2回戦を棄権する決断をした。
S・ヒラルド(コロンビア)と2回戦を行うはずだった錦織は、今大会前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンで痛めた左ふくらはぎが、
S・ボレッリ(イタリア)との1回戦で再び悪化していた。
この日、試合へ向けてウォーミングアップをした錦織だったが、朝からあった痛みが強まったためコートに立つことを断念し、検査をすることに決めた。
「歩いたり走ったりするだけで痛みがあった。だから、今日の試合を棄権しました。」と、錦織。
シード勢が順当に勝ち上がった場合、錦織は準々決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する組合せとなっていた。
「芝でも良いプレーが出来ていたので、彼(ジョコビッチ)と対戦するチャンスを逃してしまったことを、とても残念に思う。」と、素直な気持ちを語ってた。
ゲリー・ウェバー・オープンの準決勝を途中棄権していた錦織だったが、今大会には十分戦える状態に回復して臨んでいた。迎えた1回戦でも怪我の問題はなかったが、ボレッリに接戦を強いられたため、試合終盤に怪我が再発してしまった。
「怪我は大丈夫だと思っていました。1回戦の第5セット目で、また痛みが大きくなってしまった。どうやってあの試合を戦ったかわからない。でも何とか勝つことが出来た。この2日間で回復してくれることを望んでいたけど、良くはならなかった。」
次に出場予定の大会は、1カ月後のアメリカ ワシントンDCで行われるシティ・オープン。それまでの間は治療と休養にあて、万全の状態でシリーズに入れるように準備する意向であると話す。
「今後出場する大会までには、怪我は回復しているはずだと思います。」と錦織は、万全の状態でコートに立つことを約束していた。
【ウィンブルドン対戦表】
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