テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、男子シングルス3回戦が行われ、2010年のウィンブルドンで史上最長試合を記録した第17シードの
J・イズナー(アメリカ)は第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦し、イズナーから見て6-7 (4-7), 7-6 (8-6), 4-6, 7-6 (7-4), 10-10の時点で日没順延。最長試合記録塗り替えの可能性が出てきた。
2010年のウィンブルドン1回戦で
N・マウー(フランス)と対戦したイズナーはファイナルセット70-68で勝利したが、3日間にも及んだその試合はファイナルセットだけで8時間以上を要し、試合時間は11時間5分でテニス史上最長試合となった。
歴史的試合は照明がついていない18番コートで行われ、雨や日没に阻まれ3日間に渡った。そのコートには歴史を刻んだ証のプレートが付けられている。
この日の試合は1番コートで行われ、イズナーとチリッチの1戦は4時間16分の時点で翌日へ順延となった。
イズナーは第4セットの第10ゲームでマッチポイントを握られるも、このピンチをしのいでファイナルセットへ持ち込む。ファイナルセットは序盤でブレークされたイズナーだったが第5ゲームでブレークバックに成功し、以降は両者のサービスキープが続いた。
この試合だけで昨年のウィンブルドンでベスト8入りをしているチリッチは34本のサービスエースを数え、一方のイズナーは33本を記録。
大学時代にNCAA(全米大学選手権)を制している身長208センチのイズナーは現在フロリダに拠点を置き、ウィンブルドンでは初のベスト16進出を狙っている。
この試合の勝者は、4回戦で
D・クドラ(アメリカ)と対戦する。主催者推薦で出場のクドラは3回戦で
S・ヒラルド(コロンビア)を6-2, 6-7 (3-7), 2-6, 6-1, 6-3で下し、自身初のグランドスラム16強入りを果たした。
もしイズナーがチリッチに勝利して4回戦進出の場合、21年ぶりとなる4回戦でのアメリカ人対決となる。最後のアメリカ人対決となった1994年は、
T・マーチン(アメリカ)が
A・アガシ(アメリカ)をフルセットで下した。
チリッチとイズナーの試合が4日のうちに決着がつくと、クドラとの試合は月曜日となるために、中一日の休養がとれる。これはウィンブルドン伝統のミドル・サンデーと呼ばれる休日で、第1週と第2週の間の日曜日には試合が行われないのが恒例となっている。
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