テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、男子シングルス3回戦が行われ、第26シードの20歳
N・キリオス(オーストラリア)が世界ランク8位の
M・ラオニチ(カナダ)に5-7, 7-5, 7-6 (7-3), 6-3の逆転で勝利し、2年連続で4回戦進出。また、過去2戦全敗のラオニチに対してリベンジを果たした。
【会場でしか買えない 全英タオル】第1セットの第1ゲームから両者サービスキープが続く中、第12ゲームでキリオスが1ポイント目をダブルフォルトしてからペースを崩し、ラオニチにブレークを許してこのセットを落とす。
感情の起伏が激しいことで知られているキリオスは、この試合でも自身の感情を露わにしていた。スーパープレーを披露し大きなガッツポーズで喜びを表現したかと思いきや、凡ミスに対してラケットを地面に叩きつける場面も見られた。
その後、会場を巻き込んで調子を上げてきたキリオスは、勢いに乗るととどまることを知らず、接戦の中で第2・3・4セットと連取。過去2戦全敗を喫していたラオニチに対して初の勝利を飾り、見事リベンジを果たした。
キリオスは、4回戦で第21シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦する。
現在20歳のキリオスは、2013年の全仏オープンでグランドスラム初の本戦出場、1回戦で
R・シュティエパネック(チェコ共和国)に勝利し22回戦に進出した。
昨年、ウィンブルドンに初出場したキリオスは当時世界ランク144位。格上の相手を次々と下して勝ち上がり、4回戦では当時世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)を撃破する金星をあげた。準々決勝では、今回対戦したラオニチに敗れるも、初出場にして自身初となる四大大会ベスト8入りを果たし、一躍世界にその名を轟かせた。
今年の全豪オープンでは、準々決勝で
A・マレー(英国)に敗れるも2度目の8強入りを飾っている。
キリオスが四大大会初のベスト4に進出するには、4回戦で第21シードのR・ガスケ、準々決勝で第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)に勝利しなければならない。
今大会前哨戦のAEGON選手権1回戦で、キリオスはワウリンカと初めて対戦するもストレートで敗れている。
【ウィンブルドン 男子シングルス対戦表】
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