テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク1位で第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)と世界ランク59位でノーシードの
H・ワトソン(英国)の対戦は6-2, 4-6, 7-5のフルセット。苦しい試合を勝ち抜き、セリーナは2年ぶりの4回戦進出を果たした。
【会場でしか買えない 全英タオル】この試合の第1セット、セリーナはワトソンに1度もブレークチャンスを与えず、いつものような圧倒的強さを見せていた。
しかし、第2セットから試合の流れが変わった。今まで主導権を握っていたセリーナは凡ミスが目立ち、ワトソンに試合が傾き始めた。第5ゲームでこの試合初めてワトソンにブレークを許し、続く第6ゲームでブレークバックに成功するも、調子を上げてきたワトソンに押されこのセットを落としてしまう。
勝敗を分けるファイナルセット、セリーナは前のセットを引きずり、第1ゲームからワトソンにブレークを許して3ゲーム連取を許す。気持ち的にも追い込まれたセリーナであったが、ポイントを決める度に声を出して自身を奮い立たせ、第4ゲームから4ゲーム連取に成功した。
センターコートの観客はこの試合に入り込み、ポイント毎に会場全体が歓喜に溢れた。
どちらに勝敗が転がり込んでもおかしくない中、セリーナは弱気な自分に打ち勝ち、2時間14分の死闘を戦い抜いて勝利を手にした。
4回戦では、姉である第16シードの
V・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦。姉妹対決となった。
今季は全豪オープン、全仏オープンでタイトル獲得と圧倒的な強さを見せているセリーナ。ウィンブルドンでは過去5度の優勝を誇っている。
しかし、最後に優勝したのは2012年のこと。2013年は4回戦で
S・リシキ(ドイツ)、2014年は3回戦で
A・コルネ(フランス)に敗れて早期敗退を喫していた。今回は3年ぶりのタイトル獲得を狙う。
また、セリーナはウィンブルドンと全米オープンでタイトル獲得を果たすと1988年の
S・グラフ(ドイツ)以来、4人目となる年間グランドスラムを達成することとなる。
【ウィンブルドン 女子ダブルス対戦表】
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