男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)に、世界ランク2位の
R・フェデラー(スイス)は第1シードで出場。1回戦では地元
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。3連覇と大会8度目の優勝を狙うフェデラーはトップハーフ(上半分)に位置するが、強敵ばかりが待ち構える組合せとなった。
1回戦で対戦するコールシュライバーは、キレのあるストロークを武器としており、フェデラーを苦しめるのは間違いない。
初戦突破した場合、2回戦では
E・ガルビス(ラトビア)と
S・スタコフスキ(ウクライナ)の勝者と対戦する。もしスタコフスキが勝ち上がった場合、フェデラーにとってはあることを思い出すかもしれない。
それは2013年のウィンブルドン2回戦での敗戦。芝の戦い方を知り尽くすフェデラーは、スタコフスキにセットカウント1-3で敗れる大波乱に見舞われた。今大会のサーフェスも芝。もしフェデラーとスタコフスキの2回戦となれば、スタコフスキは果敢にサーブ&ボレーで攻めてくるであろう。
さらにシード勢が順当に勝ち進んだ場合、準々決勝では芝を得意とする第7シードの
B・トミック(オーストラリア)、準決勝では第3シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)か第8シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)のどちらかと対戦する組合せ。
カルロビッチとの準決勝の場合は、厳しい試合になることは間違いない。長身211センチから繰り出されるサービスは角度があり、威力も抜群。今年のカタール・オープンでは世界1位
N・ジョコビッチ(セルビア)を破ったほどである。
そして決勝へ勝ち進めば、ボトムハーフ(下半分)の勝者とタイトル獲得をかけて対戦。それが第2シードの
錦織圭(日本)であれば、昨年の準決勝と同カードとなる。
歴代最多グランドスラム17勝を誇る「レジェンド」フェデラーは、2012年のウィンブルドン以降、四大大会優勝を果たせていない。テニス史上最高のテニスプレーヤーと言われるフェデラーが、29日からのウィンブルドンで大会最多8度目の優勝、さらに3年ぶりとなるグランドスラムの栄冠を手にするためにも、今大会でタイトルを獲得したいところ。
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