男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)に、世界ランク5位の
錦織圭(日本)はシングルスに加えダブルスにも出場する。今季初の芝大会で感覚を掴み、29日からのウィンブルドンに向けて今大会で弾みをつけたいところ。
今年の全仏オープンでは日本男子1933年以来82年ぶりのベスト8進出を果たすも、準々決勝で
JW・ツォンガ(フランス)に激闘の末に敗れ、四大大会初優勝は持ち越しとなった錦織。
ウィンブルドンの前哨戦である今大会のシングルスでは、対戦表のボトムハーフ(下半分)に位置する。ボトムハーフは比較的、芝を得意とする選手が少なく、ツアー9勝の実績を誇る錦織の芝大会での初タイトル獲得も見えてくる。
シングルスでは1回戦で世界ランク30位の
D・ティエム(オーストリア)と対戦する組合せ。21歳のティエムは若手注目選手の1人で、今年5月のニース・オープンでツアー初優勝を飾った。フォア・バックともに大きなテイクバックから放たれるショットは威力抜群。
錦織とティエムは今回が初の対戦となる。
ダブルスでは
S・ジョンソン(アメリカ)とペアを組み、1回戦で
E・バトラック(アメリカ)/
S・リプスキー(アメリカ)組と対戦する。
もし錦織がシングルスで初戦突破した場合、2回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場の
D・ブラウン(ドイツ)と対戦する可能性がある。30歳のブラウンは世界ランク104位だが、強力なサービスやネットプレーを織り交ぜてくる少し変わったプレースタイルが特徴的。昨年のゲリー・ウェバー・オープンでは
R・ナダル(スペイン)をストレートで破る金星をあげており、時たま番狂わせを起こす危険な選手としても知られている。
シード勢が順当に勝ち進むと、錦織は準々決勝で第6シードの
P・クエバス(ウルグアイ)、準決勝で第4シードの
G・モンフィス(フランス)か第5シードの
T・ロブレド(スペイン)と対戦する組合せ。
またボトムハーフには、現在開催中のメルセデス・カップから復帰を果たした37歳のベテランの
T・ハース(ドイツ)もいる。2009・2012年のゲリー・ウェバー・オープン覇者ハースの存在も気になるところ。
一方、対戦表のトップハーフ(上半分)は強豪が固まった。大会3連覇を狙う第1シードの
R・フェデラー(スイス)は、1回戦で地元
P・コールシュライバー(ドイツ)と顔を合わせる。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、フェデラーは準々決勝で第7シードの
B・トミック(オーストラリア)、準決勝で第3シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)か第8シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)のどちらかと対戦する。
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