男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は17日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードの
R・フェデラー(スイス)に6-4, 6-3のストレートで勝利し、大会2連覇を達成、同大会では4度目の優勝を飾った。
今回の優勝でキャリア通算53勝、今季5度目のタイトル獲得となった。
決勝戦、ジョコビッチは72パーセントの確率でファーストサービスを入れ、自身のサービスゲームにリズムを作った。さらにファーストサービスが入った時に38本中32本をポイントにつなげたジョコビッチはフェデラーに1度もブレークを許さなかった。
加えてキレのあるフォアハンド、安定したバックハンドでチャンスを与えず、1時間15分で優勝を決めた。
試合後、ジョコビッチは「今週はベストな調子でプレー出来て嬉しい。フェデラーに挑戦するのは嬉しいこと。」と、喜びのコメント。
今回の対戦でジョコビッチはフェデラーとの通算対戦成績を19勝20敗、クレーコートでは4勝4敗とした。
今年に入り全豪オープンで優勝、マスターズ大会のインディアンウェルズ・マイアミ・モンテカルロ(マドリッドは欠場)、さらに今回のイタリアと、出場したマスターズ大会4大会で優勝し、24日からの全仏オープンに向けて最高の状態で出場する形となった。
全仏オープンに向けて「何が起きるかわからないけど、今年は本当にベストな調子だから自分自身に強さを感じている。」と、ジョコビッチ。
タイトル獲得に至っていない全仏オープンでジョコビッチが優勝すると、念願の生涯グランドスラム達成(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)となる。
ジョコビッチは2回戦で
N・アルマグロ(スペイン)、3回戦で
T・ベルッチ(ブラジル)、準々決勝で第5シードの
錦織圭(日本)、準決勝で第7シードの
D・フェレール(スペイン)を下し、フェデラーとの決勝へ駒を進めた。フルセットを強いられた錦織戦では雄叫びをあげる場面もあった。
(コメントはGAORAから抜粋)
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