男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は4日、シングルス準決勝が行われ、第3シードの
M・ラオニチ(カナダ)が元世界ランク6位の
G・シモン(フランス)を6-1, 6-4のストレートで下し、3年連続の決勝進出を決めた。
両者は今回が3度目の対戦となり、ラオニチはシモンとの対戦成績を3勝0敗とした。
この試合、ラオニチは11本のサービスエースを決め、ファーストサービスが入った時に81パーセントと高い確率でポイントを獲得。さらに、シモンに1度もブレークを許さないサービスゲームを展開した。
第1セットでラオニチは、2度のブレークチャンスをすべて活かしてゲームカウント6-1で先取。
その後、雨が降ってきたため試合は一時中断し、会場の屋根が閉められた。
第2セットの序盤は、両者サービスキープが続くも、第5ゲームでシモンがダブルフォルトを犯し、ラオニチがブレークに成功。最後はラオニチが、サービスで圧倒して勝利をものにした。
試合後のオンコートインタビューでは「今日は自分のテニスにとても満足しています。良いプレーが出来たと思います。明日は、今日サービスで出た230kmを超える231kmのサービスを打てればと思います。」と試合を振り返った。
明日の決勝についての意気込みは「この大会にきた目的は、昨年、一昨年より良いプレーをすることを目的にやってきました。それを楽しみにしています。」とコメントした。
勝利したラオニチは、大会初の優勝をかけて第4シードの
錦織圭(日本)と
B・ベッカー(ドイツ)の勝者と対戦する。
世界ランク8位のラオニチは、過去同大会で2012年と2013年に決勝進出を果たすも、2012年は錦織に、2013年は
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗れて準優勝となった。
《昨年同大会の記事はこちら》今回はシモンを下し、大会3年連続の決勝進出で大会初のタイトル獲得に王手をかけた。
先月行われた全米オープンでラオニチは、4回戦で錦織と対戦。4時間を超える大激闘の末に敗れて、ベスト8進出とはならなかった。
《全米オープンの記事はこちら》一方、敗れたシモンは、同大会で2年ぶり3度目の出場となり、準々決勝で
S・ジョンソン(アメリカ)を下して初の準決勝進出となった。今回は大会初の決勝進出を狙うも、ビッグサーバーのラオニチに敗れることとなった。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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