テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は24日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)が第6シードで4度の優勝を誇る
R・フェデラー(スイス)とのライバル対決を7-6 (7-4), 6-3, 6-3のストレートで制し、2009年以来5年ぶり2度目の優勝に王手をかけた。試合時間は2時間24分だった。
この試合、果敢にネットに出てプレッシャーをかけてくるフェデラーに対し、ナダルはそれを上回るパッシングショットを決めるなどで、フェデラーの攻撃的なテニスを封じた。
敗れたフェデラーは準決勝で凡ミスを50本も犯してしまった。ナダルはその半分の25だった。
今回の対戦でナダルはフェデラーとの対戦成績を23勝10敗とリードを広げた。
試合後、ナダルは「ロジャー(フェデラー)と対戦すると、いつも特別な気持ち。僕のレベルを引き上げてくれる。」と、フェデラーを称えた。
接戦となった第1セットについては「タイブレークの前、ロジャーにチャンスがあったけど、長いラリー戦でセーブ出来たのは大きかった。」と、ナダル。
「ロジャーはライジングで打ってきた。難しかったけど、ファイトして諦めなかった。ファンの皆さん、支えてくれてありがとう。」
昨年、膝の怪我により全豪オープン欠場を余儀なくされていたナダルは「昨年は全豪に出場出来なかったけど、2年ぶりに戻ってきて決勝進出を果たした事を、本当に何より嬉しい。」と、喜びを語った。
ナダルとフェデラーは全豪オープンで今回が3度目の対戦だった。2009年の決勝ではナダルがフルセットで下し、大会初優勝を飾った。2度目は2012年の準決勝で、その時もナダルが勝利していた。
フェデラーを下したナダルは、決勝で第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)と優勝を争う。
ワウリンカは、準決勝で第7シードのT・ベルディフを破り、グランドスラム初の決勝進出を決めている。また、準々決勝では第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を下し、ジョコビッチのオープン化以降史上初となる4連覇を阻止していた。
ワウリンカについて「(ワウリンカは)ジョコビッチ戦で素晴らしい戦いをみせていた。決勝はベストを尽くすだけ。先手を打たなければいけない。」と、意気込みを語った。
ナダルは4回戦で第16シードの
錦織圭(日本)、準々決勝では第22シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)をそれぞれ接戦の末に下し、フェデラーとの通算33度目となる準決勝へ駒を進めていた。
一方、敗れたフェデラーは今大会で好調を維持しており、準々決勝では3度の準優勝を飾っている第4シードの
A・マレー(英国)に勝利していた。
そして、全豪オープンでフェデラーは2004・2006・2007・2010年に優勝しており、今年は大会5度目のタイトル獲得を狙っていたが、ナダルに阻まれる結果となった。
(コメントはWOWOWから抜粋)■関連記事■
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