男子テニスで今シーズンを世界ランク5位で終えた
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は、祖国アルゼンチンのテニス協会へデビスカップに対する不満がある事を語ると同時に、来年1月31日から2月2日に行われるイタリアとの1回戦には出場しない意向を示した。
これまでもデル=ポトロは、アルゼンチンのテニス協会やデビスカップ監督、チームメンバーとの不仲が囁かれていた。また今季限りで引退し、祖国アルゼンチンでは絶大な人気を誇る
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)との不仲は広く知られていた。
11月4日から行われた男子ツアー最終戦であるATPワールドツアー・ファイナルに出場していたデル=ポトロは、大会期間中にも来年のデビスカップへの出場の意向を何度も問われていたと言う。
「しつこいくらいのメールやメッセージには、うんざりしていた。同時にメディアにもデビスカップに出場するかどうかを書き立てられてプレッシャーをかけられ、悪い印象を与えるような書き方さえされていた。」
「どんな選択をしても悪くとらえられる状況になっていたし、昨年だって同じような事が起きていた。自分が返信したり、しなかったりの情報が即座にメディアに流れていた。」
「これまで1度も監督やサーフェスの選択に意見を求められた事もないし、2012年に1度だけ意見を聞かれて意向を伝えたが、その意見は全く取り入れてもらえなかった。」
デル=ポトロはこれまでのデビスカップでは12勝6敗の戦績だが、2012年の準決勝では祖国の勝敗がかかった3日目に、怪我のために試合に出場出来ず結果敗退してしまった時には、祖国アルゼンチンで多くの批判をされる結果となっていた。
「デビスカップに出るようになってから、シーズン最初のデビスカップの試合には1度しか出た事がない。それはスケジュールやサーフェスの問題だった。最近では早急な返答を求められるため、色々な面でじっくり考える時間がない。だから、イタリアとの1回戦に出場するつもりはない。」と、心境を語るデル=ポトロ。
自分の意向を受け入れてもらえなかった事実はエースとしてのプライドも影響しているのか、デル=ポトロが祖国を代表してデビスカップの舞台に登場する日は、遠退いてしまった。
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