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女子テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は4日、シングルス準決勝2試合が行われ、第23シードのS・リシキ(ドイツ)が第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)を6-4, 2-6, 9-7の大接戦の末に制し、自身初のグランドスラムの決勝進出を決めた。
「彼女(ラドワンスカ)は第2セットではとても良いプレーをしていたの。素晴らしいポイントもあったし、自分のミスも増えてしまった。それでも第3セットでは、また集中や自分のテニスを高める事が出来た。それが勝利への大きな鍵だった。」とリシキは勝因を語っていた。
「セリーナとの試合でも第3セットは0-3とリードされていたわ。あの試合も今日の試合もそこから逆転する事が出来た。もちろん今日は、最初のサービング・フォー・ザ・マッチを取り切れなかった。そこで彼女がとても良いプレーをしたの。あのゲームはどうにもならなかったわ。でもその後も、諦めずに1ポイントずつ戦ったの。次に掴んだサービング・フォー・ザ・マッチでしっかり決め切れてとても嬉しい。」と、大金星を上げたS・ウィリアムズ(アメリカ)戦と比べて違いを語っていた。
そして「今はまだ何を達成したのかを実感出来ていないの。この大会に来た時に、どんな事が起きてもおかしくないって自分に言い聞かせていたの。それが私の信念。今もそうよ。コートへ立つたびに勝利を手に出来た。それが今までこの大会で起きた事。だから土曜日の決勝戦もとても楽しみにしているわ。最初のグランドスラムの決勝戦を戦えるのは、ここウィンブルドン以外ないわ。だってこの大会は子供の頃からの憧れの大会だから。」と、これまでも他のグランドスラムより好成績を残していたリシキは、相性の良いウィンブルドンでの快進撃に手応えを感じていた。
リシキは1999年のS・グラフ(ドイツ)以来初めてのドイツ人としてグランドスラムの決勝の舞台に立つ。「残念ながらその時の事はあまり覚えていないの。でも試合前に彼女からメールをもらったの。頑張るんだってね。本当に嬉しい。どのポイントも戦い続けたし、心から戦っていたの。」と、グラフの言葉を胸に戦っていた事を明かしていた。
リシキは決勝の舞台で第15シードのM・バルトリ(フランス)と対戦する。バルトリはこの日、第20シードのK・フリッペンス(ベルギー)を6-1, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
2011年以来2度目の準決勝だったリシキはバルトリとの決勝戦について「土曜日の決勝が待ち遠しいわ。彼女(バルトリ)はとても攻撃的なテニスをする選手。でも同じく攻撃的なセリーナとも対戦したから、どうなるか楽しみ。2年前は主催者推薦で出場してベスト4入り出来た。でも今は更に大会を戦い抜く準備が出来ているし、そう信じているの。」と決勝戦へ気持ちを語っていた。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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この日行われた試合結果は以下の通り。
○M・バルトリ(15) vs. ●K・フリッペンス(20), 6-1, 6-2
●A・ラドワンスカ(4) vs. ○S・リシキ(23), 4-6, 6-2, 7-9
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