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男子テニスツアーのアピア国際男子(オーストラリア/シドニー、賞金総額43万6630ドル、ハード)は9日に、シングルス2回戦全8試合を行い、第1シードのJ・アイズナー(アメリカ)が予選勝者のR・ハリソン(アメリカ)との同胞対決を4-6, 4-6のストレートで敗れ、シード勢が敗退する波乱の1日となった。
ハリソンは、第1セットで3度のブレークピンチを切り抜けると、アイズナーから1度ブレークを奪い、このセットを先取。
第2セットは1度もブレークポイントさえアイズナーに握らせなかったハリソンは、このセットでも1度ブレークに成功すると、74分のストレートで勝利。ハリソンは3度目の対戦で初めてアイズナーから勝利を飾った。
「試合の序盤で何度かブレークポイントを切り抜けてから、サーブの調子が良くなったんだ。そして、ストロークのリズムも良くなり始めたんだ。」とハリソンは、試合を振り返っていた。
昨年のオフシーズンに攻撃的なリターンの練習に努めていたハリソンは「攻撃的なリターンをトライする事が出来たら、例えそれが若干アウトになっても相手は意識させられるもの。」と、練習の成果が表れた事を実感していた。
敗れたアイズナーは、先週オーストラリアのパースで行われたホップマンカップにV・ウィリアムズ(アメリカ)とのペアーで出場していたが、その大会中に右膝に骨挫傷の怪我を負っていた。
「試合をするのは可能だと思うけど、全豪までは必要な練習が出来ない。きっと1試合や2試合を勝つ事が出来るかも知れないけど、大会を勝ち抜く事は出来ないのは確かさ。」とアイズナーは今の怪我の状態を語り、全豪オープンへの出場が黄信号である事を明かしていた。
今大会は上位4シード選手が1回戦を免除されているため、アイズナーはこの日の2回戦が今大会の初戦だったがハリソンの前に敗退する結果となった。ハリソンは準々決勝でJ・ベネトー(フランス)と対戦する。
ベネトーは第6シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)と2回戦を行ったが、第1セットの第1ゲームでベネトーが40-15とリードしたところでシュティエパネックが脇腹の筋肉を捻ってしまったため棄権を申し入れ、ベネトーは労せず勝利をものにした。
この日行われた試合結果は以下通り。
●J・アイズナー (1) vs. ○R・ハリソン, 4-6, 4-6
○A・セッピ(イタリア) (3) vs. ●J・ミルマン(オーストラリア), 6-2, 3-6, 6-3
●F・ベルダスコ(スペイン) (4) vs. ○D・イストミン(ウズベキスタン), 3-6, 3-6
●F・マイヤー(ドイツ) (5) vs. ○B・トミック(オーストラリア), 6-7 (2-7), 2-6
●R・シュティエパネック (6) vs. ○J・ベネトー, 0-0
○M・グラノジェルス(スペイン) (8) vs. ●F・フォニュイーニ(イタリア), 6-2, 7-6 (7-4)
○K・アンダーソン(南アフリカ) vs. ●F・ロペス(スペイン), 6-3, 6-4
○J・ニエミネン(フィンランド) vs. ●I・クレッチ, 6-3, 6-1
今大会の優勝賞金は7万8800ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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