HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアーのメディバンク国際女子(オーストラリア/シドニー、賞金総額60万ドル、ハード)は大会3日目にシングルス2回戦8試合全てが行われ、今大会第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が今季の初戦に臨み、MJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)を6-1, 6-2のストレートで下し、順当にベスト8入りを決めた。
今大会はここまでシード選手が1回戦から敗退する波乱の幕開けとなっていたが、セリーナには全く関係なかった。上位2シード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦からの登場となったセリーナは、昨年のツアー最終戦で優勝を果たして以来となるシーズン最初の試合を危なげ無く白星で飾った。準々決勝ではE・ヴェスニナ(ロシア)を6-3, 6-4で下した予選勝者のV・ドゥシェヴィナ(ロシア)と顔をあわせる。
「誰と対戦するかは気にしていないわ。誰と対戦する時でもみんなベストのプレーをしてくる。ドゥシェヴィナと準々決勝で対戦するけど、彼女もとても良い選手だし、かつてはもっと上のランキングにいた選手。だから誰と戦うにしても、自分と対戦するその日は特に、自分が世界1位のようなプレーをしてくるの。」とセリーナは、誰もが常に本気で向かってくることを承知していた。
今季最初のグランドスラム大会である全豪オープンは来週月曜日に開幕するが、セリーナはそれへの準備大会として、このメディバンク国際を選び、これが今シーズン最初の大会となった。試合中の気温は33度に上がり、コート上での体感温度は40度を超えるものだった。全豪で毎年恒例の熱波へ向けて、その暑さに一日でも早く慣れるために常夏のオーストラリアで試合数をこなしたいとセリーナは感じていた。
セリーナ同様、この日の2回戦が今季初戦となった第2シードのD・サフィーナ(ロシア)は、A・ラドワンスカ(ポーランド)に出だし5ゲームを連続して奪われる苦しい展開ながらも、その後7ゲームを連取するなど、7-5, 6-4のストレートで退け準々決勝へ駒を進めた。
「出だし5ゲームを連取されてしまったけど、原因はただ単に、何もかも忘れてしまっていたからなの。全てがばらばらに散ってしまっていたわ。1ゲームが取れたら“OK、こうやってスタートさせよう”って言い聞かせたの。スイッチが入ったら、どんどん良くなったわ。」とサフィーナは試合中の胸中を語った。
昨年のツアー最終戦を背部の怪我で途中棄権して、先月半ばまで十分な練習ができずにいたサフィーナ。昨年の今大会と全豪オープンで準優勝を飾っている彼女は、この試合では第1セットの第10ゲームではラドワンスカにセットポイントも握られていたが、それも跳ね除けてストレート勝利を飾った結果にかなりの満足感を感じていた。
ベスト4入りを懸けて第5シードのE・デメンティエワ(ロシア)と戦う。デメンティエワはD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-2, 4-6, 6-2で破っての勝ち上がり。サフィーナとの対戦は昨年の今大会の決勝の再現となる。サフィーナはその時のリベンジに燃える一方、デメンティエワは大会2連覇を狙う。
この日もシード選手が敗退する波乱が起きた。D・チブルコワ(スロバキア)が第3シードのS・クズネツォワ(ロシア)を7-5, 6-2のストレートで下す金星を挙げた。チブルコワは第6シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と準々決勝を行う。アザレンカは予選を勝ち上がったクルム伊達公子(日本)を6-1, 5-7, 7-5で振り切り8強入りに成功した。
先週の開幕戦で準々決勝敗退後、すぐにシドニー入りしたクルム伊達は、予選3試合を全て逆転勝利で本戦入りすると、勢いそのままに1回戦で世界ランク20位のN・ペトロワ(ロシア)を下し、この日も同7位のアザレンカに第1セットこそあっさり奪われたが、第2セットを奪い返す得意の展開へと持ち込んだ。
しかし、20歳で伸び盛りのアザレンカも勝敗を分ける第3セットで底力を発揮。シーソーゲームとなった最終セットも、粘るベテランのクルム伊達を最後の最後で振り切った。連日の接戦を制したクルム伊達は、この日も2時間38分に及ぶ試合を行った。来週から始まる全豪へ向けてしばらくの休養を取ることとなる。
その他の試合では、1回戦でシードダウンを演じた二人が上位進出することなく敗れ去った。F・ペネッタ(イタリア)がN・リー(中国)を6-2, 7-6(7-4)で、A・レザイ(フランス)が予選勝者のA・サバイ(ハンガリー)を6-3, 7-6(7-4)のストレートで退けた。1回戦でリーは第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)を、サバイは第7シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を下していた。ペネッタとレザイが準々決勝で顔を合わせる。
今大会の優勝賞金は9万8500ドル。
その他のニュース
3月28日 国枝慎吾 世界1位撃破しV「信じられない」 (15時43分) 3月27日 接戦制し4強入りも「疲れすぎて言葉出ない」 (13時34分) 過去3勝34歳のアザレンカ 6年ぶり4強へ (10時54分) 3月26日 3月25日 |
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.