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女子テニスツアーのクレムリン・カップ（ロシア/モスクワ、賞金総額１００万ドル、ハード）は２１日、シングルス１回戦が行われ、地元勢のＭ・キリレンコ（ロシア）が第３シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）を6-3, 6-3のストレートで下し、２回戦に進出する波乱が起きた。

今大会には女子ツアー最終戦の残り一つの出場権を巡る３人の選手がエントリーしていたが、その内の１人であるラドワンスカが初戦で敗れたことにより、その出場権は、第１シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）と第２シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）の間で争われることとなった。

世界ランク６１位のキリレンコは最初のゲームでいきなりブレークに成功すると、第８ゲームで迎えた４本のブレークピンチをしのぎ、第９ゲームでこのセット２度目のブレークに成功し、同ランク１０位のラドワンスカから第１セットを先取する。

その後ラドワンスカは、トレーナーを呼び左の大腿部の治療を受ける。ラドワンスカは試合開始から左ももにテーピングを施していた。「最終戦に出場できるチャンスがあったから、頑張ったわ。だけど、ここのコートは球足が遅くて、ポイントを取るために、たくさん走る必要があったわ。」とラドワンスカはコメントを残した。

第２セット第２ゲームでこの試合３度目のブレークに成功したキリレンコは、そのリードを最後まで守りきり、１時間３５分で今大会での初勝利をあげた。キリレンコは２００５年から５年連続で今大会に出場しているが、過去４年間は全て初戦で敗退していた。

「彼女に対しどうプレーすればいいか思い出したから、今日はそれがとても役に立ったわ。」と語ったキリレンコは、今季のＵＳオープン２回戦でもラドワンスカに勝利を収めていた。

この他の１回戦では、Ｅ・ロディナ（ロシア）が第６シードのＥ・ヴェスニナ（ロシア）を6-1, 3-6, 6-2で破ったほか、第８シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）がＮ・ヤゴステラ=ビベス（スペイン）に6-7 (2-7), 6-4, 6-3の逆転で勝利し、２回戦に進出している。

またＡ・サバイ（ハンガリー）と対戦した第４シードのＦ・ペネッタ（イタリア）は、第１セットを先取し6-4, 0-3とリードしていたものの、膝の負傷のために無念の棄権敗退となり、初戦で姿を蹴ることとなった。

シングルス２回戦も２試合だけ行なわれ、Ａ・ボンダレンコ（ウクライナ）が第５シードのＮ・ペトロワ（ロシア）を7-6 (7-3), 6-3で、Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ）がＭＪ・マルチネス=サンチェス（スペイン）を6-1, 6-4でそれぞれ下し、ベスト８進出を決めている。

今大会の優勝賞金は１５万７４２７ドル。