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薬物検査によりコカインの陽性反応が出たため、最大2年の出場停止とされていたR・ガスケ(フランス)。国際テニス連盟(ITF)は、ガスケが不注意によりコカインを摂取したものとして、出場停止処分の期間を軽減することを発表した。
水曜日の発表では、ガスケの出場停止処分は2ヶ月半とされた。この決定によりガスケは、プレー再開に向けて何の問題もなくなったこととなる。またガスケは、独自のドーピングテストを行い、コカインを摂取した原因は、ナイトクラブでその日に出会った女性とキスをしたためだと、申し立てを行っていた。
陪審員は、ガスケから検出されたコカインの量は塩一粒にも満たない量であることや、この件に関しての2年間の出場停止は厳しすぎるとの見解から、今回の結論に至ったとしている。
またその裁決の中でガスケは「我々は彼が恥ずかしがり屋で慎みがあり、正直で信頼に足る人物と認め、誠実な人格を持っている。彼は人を欺き、レクリエーションのためにドラッグを使用するようなことはない。」とされている。
これを受けたITFは、ガスケに処されていた出場停止処分を2ヶ月と15日に短縮することを決定。このため、世界ランク32位のガスケは、すぐにでもツアーに復帰できることとなった。ガスケの広報担当によれば、「後数週間ほど」で復帰をする見込み。
ガスケは今年3月に行われた尿検査で、コカインの陽性反応が出た。この検査は、出場予定だったソニー・エリクソン・オープンに、肩の怪我のため、ガスケが欠場したあとに行われていた。
大会への欠場を決心したガスケはその夜、数人の友達とともにフランス人DJがいるマイアミのナイトクラブへ出かけている。そのクラブは、コカインを含む違法ドラッグの常習者が多いことで知られている。そこでガスケは、パメラと名乗る女性と出会い、キスをしたために体内にコカインが流入したとされている。
裁定所はこの件に関しては、何も物的証拠がないがパメラと名乗った女性がコカインと使用していた可能性が高いとし、ガスケが経口でコカインを摂取してしまったものと判断、アンチドーピング・ルールには抵触しないとした。
また「ガスケから検出されたコカインはごく少量であり、もし検査が数時間後に行われていたのなら、発見されなかった可能性が高い。」とされている。
ガスケはソニー・エリクソン・オープン欠場後にドーピングテストを受けていたことも抗議していた。もちろんコカインはテニスで禁止薬物の一つとして数えられている。
ITFは、1年間の出場停止はガスケのキャリアに多大な影響を与えることになるため、今回の減刑処分となったとし、仮にガスケから再びコカインが検出された場合は、生涯出場停止とすることを発表した。
この結果、ガスケは没収されていた4月のランキングポイントと賞金を再び手にすることが出来る。しかし、ガスケは最初の発表があった5月より出場停止の仮処分を受けており、そのため全仏オープンとウィンブルドンからの欠場を余儀なくされていた。
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