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長引く肩の怪我からツアー離脱を余儀なくされていた、元世界ランク1位のM・シャラポワ(ロシア)が、来週開催されるワルシャワ・オープン(ポーランド/ワルシャワ、賞金総額60万ドル、クレー)にシングルスで復帰することを、自身の公式ホームページで語った。
「大会や試合に以前のように戻るには、多少の時間がかかるのは承知しているわ。それでも、またこうしてコートに立てることに、とても興奮しているの。」と、これまで3度のグランドスラム優勝を誇るテニス界の妖精は語る。
右肩腱板損傷のため、昨年10月からコートに立っていないシャラポワは、その2ヶ月後には手術を受けて治療とリハビリに励んでいた。3月のインディアンウェルズでは、ダブルスでE・ヴェスニナ(ロシア)と組みコートに立つも、初戦敗退を喫していた。
「ここ数ヶ月は、簡単な道のりじゃなかった」と語る彼女は、その怪我のために、昨年最後のUSオープンと今年最初の全豪オープンと、グランドスラムを2大会連続欠場を迫られてしまった。トップにいたランキングも現在では65位まで落ち込んでしまっている。
「こうしてまたコートに立てるまでには、家族やコーチの力が本当に大きかった。みんなの支えと、日々の笑い、そして自分の実力を信じてくれている思いを感じることができたからこそ、こうして復帰にたどり着けたの。」とも、ホームページで綴っていた。
ロシアはウラル山脈の西にあるニャガンと言う小さな街で育った彼女は、4歳から父の教えの下テニスを始め、6歳の時モスクワで参加したエキシビションで、M・ナブラチロワ(アメリカ)に見い出され、9歳からアメリカはフロリダにあるニック・ボロテリー・アカデミーでトレーニングを始め才能を開花させる。
ツアーデビューした2年後の2003年には若干16歳ながら年末ランキング32位と、トップ50入りを果たした。その端正な顔立ちと長身でスリムな体型から、同年にはIMG社とモデル契約を結び、翌2004年のウィンブルドンで4大大会初優勝を果たした。2005年8月には念願の世界ランク1位の座に着くも、その後は怪我との戦いを繰り返している。
彼女は自身のホームページで、今月24日から始まる今季2度目のグランドスラムである全仏オープンへの出場に関しては、一切触れていない。しかし、このタイミングでの復帰は、明らかに全仏への調整と考えられ、全仏からウィンブルドンへ向けて本格復帰を視野に入れているはず。混戦の女子テニス界に、元女王が殴り込みを懸ける。
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