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加齢で変化 メド「火絶やさないように」

ダニール・メドベージェフ
ロッテルダムで練習を行うメドベージェフ
画像提供: ゲッティイメージズ
3日に開幕する男子テニスのABNアムロオープン(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)に第2シードとして出場する世界ランク7位のD・メドベージェフが2日に大会前の会見に臨み、2023年5月以来 約1年9ヵ月ぶりのツアータイトル獲得に向け意気込みを語った。

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28歳のメドベージェフは2022年2月の世界ランク1位を記録。2023年にはBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)を含む5大会で優勝したものの、同年5月のローマを最後にトロフィーを掲げるには至っておらず、2024年は2017年以来となる獲得タイトル0に終わった。

今季は巻き返しを図るシーズンとしたかったメドベージェフだが、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルンハード、グランドスラム)では2回戦でL・ティエン(アメリカ)に敗北した。

メドベージェフはロッテルダムでの記者会見で「オーストラリアでは厳しい結果だったね。ある意味、いい試合だったけど、結果としては厳しいものだった。自信をつけて、試合に勝てるようにしないといけない」とコメント。

「自分のプレーをより競争力のあるものにしようとしている。簡単なことではないけれど、いろいろなことに取り組んでいる。自信と努力は、試合の最も重要な瞬間に現れるはずだ。いまも多くの分野に取り組んでいるよ。例えばボレー。僕はツアーではネットプレーが得意ではないけれど、大事な場面で素晴らしいボレーを決めることができる。オーストラリアでのラーナー(ティエン)戦でもそうだった。自分の試合について毎日取り組んでいて、それが試合で機能することもあれば、そうでないこともある。自分はいいポジションにいると感じているよ。プレシーズンはとてもよかったし、全豪オープンの前の1週間はとてもよかった。落ち着いている」

また、メドベージェフは20歳のころと今の精神状態は異なるものにあると明かした。

「20歳で初めてツアーに参加するとき、多くの炎があり、それに向かって突き進んでいた。恐れを知らないんだよ。でも、28歳、29歳近くになると、少し違ってくるんだ。火はまだ燃えているけど、それは違う火になる。僅かな差だけど、火を絶やさないようにしなければならない。大会序盤で負けたときは、前を向くしかないんだ」

全豪オープンで敗れたティエンは19歳。そのほかにもJ・フォンセカ(ブラジル)A・フィス(フランス)J・メンシク(チェコ)など多くの10代・20代前半の選手がツアーで台頭してきた。

「新しい世代がやってくるのは普通だと思う。どの世代にもこのようなことはあったはずだ。若い選手たちが来て、トップ10の選手を倒す。ラーナー(ティエン)は実際素晴らしい試合をしたし、朝の3時に終わっても次の試合で勝つことができるんだ」

「でも、この新しい世代にはいい若手がたくさんいるね。世代によっては、このような選手が他の世代より多く出てくることもある。この先、彼らがどのような活躍を見せるか、それは難しいことには変わりないだろう。しかし、彼らが非常に強い世代であることは確かだよ」

「ロッテルダムでは自分のレベルを見つけ、ベストのプレーができると確信している。素晴らしい1週間を過ごし、結果を残したのに次の大会で早く敗退してしまうと、良い結果は忘れ去られてしまう。それがテニスなんだ。悪い結果を出すと、またいいプレーができるまで、そのことがクローズアップされる。今週はいいプレーができることを願っているよ」

若手選手について多く語ったメドベージェフだが、ABNアムロオープン1回戦では自身より10歳以上も上の39歳 S・ワウリンカ(スイス)と対戦することが決まっている。

今大会の第1シードはC・アルカラス(スペイン)、第3シードはA・デ ミノー(オーストラリア)、第4シードはA・ルブレフ、第5シードはH・ルーネ(デンマーク)、第6シードはS・チチパス(ギリシャ)、第7シードはフィス、第8シードはH・フルカチュ(ポーランド)

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