男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ファイナル予選1回戦「ベルギーvsチリ」(ベルギー/ハッセルト、室内ハード)は2日、大会2日目が行われ、ベルギーが3勝1敗で勝利し、ファイナル予選2回戦進出を果たした。しかし、この戦いの勝敗を決定づける試合である第4試合のシングルスの決着は非常に後味の悪いものとなり、デビスカップまでもが公式見解の声明を出す事態となった。そんななか、渦中の1人である世界ランク133位の
C・ガリン(チリ)がインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)を更新し心境をつづった。
>>【動画】大喜び中に接触 遺恨が残る最悪の後味 ベルグスとガリンがぶつかった瞬間<<>>錦織 圭、西岡 良仁ら出場、ダラス・オープン組合せ<<ファイナル予選1回戦では24ヵ国がホーム、もしくはアウェイで対戦する。試合は1日目にシングルス2試合、2日目にシングルス2試合とダブルス1試合を行い、先に3勝した方が勝利となる。
ベルギーとチリは第3試合までを終えベルギーの2勝、チリの1勝で第4試合のシングルスに突入。勝利すればファイナル予選1回戦突破の決まるベルギーは世界ランク60位の
Z・ベルグス(ベルギー)を、崖っぷちのチリはガリンを投入した。
試合は第1セットをベルグスが6-3で、第2セットをガリンが6-4で取りファイナルセットへ。ファイナルセットでは互いに譲らず、1度もブレークチャンスを掴めないまま終盤を迎えた。ゲームカウント5-5で訪れた第11ゲーム、ベルグスのリターンゲームでは、ガリンの15-0から4ポイントを連取して値千金のブレークに成功。ホームのベルギーサポーターやベンチも含め、6-5として迎えるサービング・フォー・マッチに向け大盛り上がりとなった。
チェンジコートのため両者は審判台とネットの間を順番に通ろうとしたが、事件はここで起きる。ベルグスが大喜びで迎え入れるチームメンバーを見て飛び上がった際、少しうつむき加減でコート脇を通ろうとしたガリンに接触。運悪く、飛び上がったベルグスの体はガリンの顔面に入り、ガリンはコートに倒れ込んでしまった。
コート上は騒然とし、ガリンはいったん治療を行った。審判がどのような裁定を下すか注目されたが、ガリンが治療を終わってもコート復帰に間に合わなかったとして3度のタイムバイオレーションを取り、ゲームペナルティに。結果的にベルグスは第12ゲームのサービング・フォー・ザ・マッチを戦うことなくファイナルセット7-5で勝利した。
また、この試合の勝利と同時にベルギー代表は3勝目となり、ファイナル予選2回戦進出も決めた。
デビスカップは今回の件を受けて「ベルギーのベルグスは、チリのガリンとのシングルスで勝利しました。2人の選手が衝突し、ガリンが手当てを受けたため、試合は中断されました。その後、試合は再開される予定でしたが、チリが3回連続でタイムバイオレーションを犯しました。その結果、ゲームペナルティが課せられ、ファイナルセット7-5でベルギーの勝利となります。ベルギーはこの勝利で2回戦進出を決めました」と声明を発表。
“事件”が起きてから数時間後にはガリンもSNSを通じて心境をつづった。
「失格になったとはまだ思えていない。レフェリーが、2時間40分という高いインテンシティのプレーの後、めまいがしてよく見えない状態でさらなるプレーを僕に強いたこと。このスポーツを愛して、何万試合も見てきたが、あんなことは見たこともなかった。この1週間の努力とチームワークをすべて台無しにしてしまった」
「僕の健康をまったく心配してくれなかったITFに感謝したい。そして、すべてのチリ人には心から感謝します」
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