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遺恨残る事件へ発展…選手接触→敗退に

クリスチャン・ガリン
ガリン(画像は2024年のデビスカップ)
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ファイナル予選1回戦「ベルギーvsチリ」(ベルギー/ハッセルト、室内ハード)は2日、大会2日目が行われ、ベルギーが3勝1敗で勝利し、ファイナル予選2回戦進出を果たした。しかし、この戦いの勝敗を決定づける試合である第4試合のシングルスの決着は非常に後味の悪いものとなり、デビスカップまでもが公式見解の声明を出す事態となった。

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ファイナル予選1回戦では24ヵ国がホーム、もしくはアウェイで対戦する。試合は1日目にシングルス2試合、2日目にシングルス2試合とダブルス1試合を行い、先に3勝した方が勝利となる。

ベルギーとチリは第3試合までを終えベルギーの2勝、チリの1勝で第4試合のシングルスに突入。勝利すればファイナル予選1回戦突破の決まるベルギーは世界ランク60位のZ・ベルグス(ベルギー)を、崖っぷちのチリは同133位のC・ガリン(チリ)を投入した。

試合は第1セットをベルグスが6-3で、第2セットをガリンが6-4で取りファイナルセットへ。ファイナルセットでは互いに譲らず、1度もブレークチャンスを掴めないまま終盤を迎えた。ゲームカウント5-5で訪れた第11ゲーム、ベルグスのリターンゲームでは、ガリンの15-0から4ポイントを連取して値千金のブレークに成功。ホームのベルギーサポーターやベンチも含め、6-5として迎えるサービング・フォー・マッチに向け大盛り上がりとなった。

チェンジコートのため両者は審判台とネットの間を順番に通ろうとしたが、事件はここで起きる。ベルグスが大喜びで迎え入れるチームメンバーを見て飛び上がった際、少しうつむき加減でコート脇を通ろうとしたガリンに接触。運悪く、飛び上がったベルグスの体はガリンの顔面に入り、ガリンはコートに倒れ込んでしまった。

コート上は騒然とし、ガリンはいったん治療を行った。審判がどのような裁定を下すか注目されたが、ガリンが治療を終わってもコート復帰に間に合わなかったとして3度のタイムバイオレーションを取り、ゲームペナルティに。結果的にベルグスは第12ゲームのサービング・フォー・ザ・マッチを戦うことなくファイナルセット7-5で勝利した。

また、この試合の勝利と同時にベルギー代表は3勝目となり、ファイナル予選2回戦進出も決めた。

デビスカップはこの件を受けて声明を発表。審判の判断について以下のようにつづった。

「ベルギーのベルグスは、チリのガリンとのシングルスで勝利しました。2人の選手が衝突し、ガリンが手当てを受けたため、試合は中断されました。その後、試合は再開される予定でしたが、チリが3回連続でタイムバイオレーションを犯しました。その結果、ゲームペナルティが課せられ、ファイナルセット7-5でベルギーの勝利となります。ベルギーはこの勝利で2回戦進出を決めました」

また、ベルギーのキャプテンを務めるS・ダルシス(ベルギー)のコメントがベルギーテニス協会を通じて発表された。

「このような結末は望んでいなかったが、レフェリーが下した決定なので、それに従わなければなりません。彼(ベルグス)はわざとやったのではなく、事故でした」

一方のガリンはインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)を更新し、痛烈な皮肉をつづった。

「選手が負傷し、プレーし続けることが困難になったとしても僕らは何もなかったかのように振舞わないといけない。なんて美しい世界でなんて素晴らしいメンタルなんだろう」

国別対抗戦というヒートアップしやすい環境で起こった“事件”。両者・両国の遺恨はしばらく続くかもしれない。

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