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この週末のフェドカップ準決勝で、アメリカはベルギーに1対4で敗れたが、それもそのはず、トップ選手を全く欠く布陣での戦いだった。
アメリカの「5人の強豪」のうち、M・セレス(アメリカ)、J・カプリアティ(アメリカ)はここ数年全くコートに姿を見せておらず実質的な引退とも言える状況で、S・ウィリアムズ(アメリカ)は全豪オープン以降、L・ダベンポート(アメリカ)も3月から休養を続けている。結果、トップ選手ではV・ウィリアムズ(アメリカ)一人のみが辛うじて何大会か顔を見せているだけという、寂しい状況が続いている。
その中で、7度のグランドスラム優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズが、全豪オープン3回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)に敗れて以来半年振りに、シンシナティ女子オープンでツアー復帰することに関心が集まっている。
長らく左ひざの怪我が原因で度重なる休養を強いられてきたセリーナだが、同時にテニスに対する興味を失ってしまったのでは、とも噂されてきた。今週のシンシナティ女子オープンで復帰戦を行うにあたり、彼女が発したコメントには、身体的な問題だけでなく、やはり心理的な問題が尾を引いていたことが察して取れる。
「正直なところ、精神的にオフになる時間が必要だった。ここずっと、手術でも手術以外でも、自分の人生で本当にいろいろなことが起きていた。他の人には理解できないくらいのことが。自分の考えを整理して、自分が本当に何をやりたいのか、はっきりさせる必要があったの。そしてその結論は、テニスをやりたい、誰よりも上手く、と言うことだったの。」
セリーナは全仏オープン期間中は、復帰に向けてニック・ボロテリーからも指導を受け、調子も上々だとのことだ。当面の目標は、USオープンで3度目のタイトルを勝ち取ることだという。
復帰の第1戦はこの火曜日に行われる世界ランキング11位のA・ミスキナ(ロシア)との1回戦。セリーナはランキングを年初の11位から140位まで落としており、半年のブランクからの緒戦はタフなものになるだろう。しかし、これまで両者の4回の対戦ではセリーナはわずか1セットを落とすのみと圧倒しており、この試合を突破できれば本格的な復帰に向けて大きなはずみがつくだろう。
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