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ウィンブルドンで7度目となった女子の日本人対決は、杉山がエースの貫録を示した。パワフルな両手打ちが武器の森上に攻め手を与えず、6-2、7-5で快勝。森上を「自分が挑戦する立場なのに、杉山さんが向かってきた。自分のプレーをさせてもらえなかった」と嘆かせた。
6番コートの小さな客席を埋めたのは、ほとんどが日本人。杉山は「日本のファンは試合を見守るけど、あまり声援はしないので静かだった」と独特の雰囲気を振り返ったが、気持ちは乗っていた。
相手の最初のサービスを破って優位に立ち、先にブレークを許した第2セットもすぐ次のゲームをブレークバックして主導権を渡さなかった。多かった審判のミスジャッジには、珍しく不満をあらわにして抗議した。
1回戦で不安定だったフォアハンドを修正し、「今日は初めからいいリズムに乗れた」と手応えを口にした。2年ぶりの3回戦は元女王のヒンギスが相手。過去1勝6敗と分が悪い相手にも「うまくてやりにくいが、すごい強打があるわけではない」と前向きだった。(共同)(了)
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