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女子テニス界では、M・シャラポワ(ロシア)やA・ミスキナ(ロシア)有するロシア勢の台頭に続き、ここにきて中国勢の存在感が急速に増している。
先週行われていたエストリル・オープンで、シングルスとダブルスの両部門で中国勢が優勝を果たした。加えてシングルス決勝はテニス史上初の中国人同士の戦いだった。まさに中国勢が女子テニス界で存在感を増していることを証明した大会となったわけだが、中国勢の活躍はこれで止まらず、今週開催されているカタール・トタル・ドイツ・オープン(賞金総額134万ドル)でもその存在感をいかんなくみせつけている。
昨日行われた準決勝では、J・エナン(ベルギー)=アルデンヌやN・ペトロワ(ロシア)といったそうそうたる選手とともにN・リー(中国)がベスト4入りを果たしている。世界ランキング61位のリーだが、今季に入ってからの活躍は目覚しく、準々決勝の対P・シュニーダー(スイス)戦でも堂々たる戦いぶりで、3度も相手にマッチポイントを握られながらピンチを凌ぎ2-6,7-6 (7-3), 7-6 (7-1)のフルセットで勝利をものにしている。グランドスラムに次ぐレベルの大会で中国人選手がベスト4入りするのは当然史上初めての快挙だ。
最近の中国選手の活躍についてペトロワは、「中国選手の活躍には全く驚いていないわ。彼らは誰よりも遅くまでコートに残って毎日練習をしているの。その根性は凄まじく、試合でも絶対に最後まで勝負をあきらめない。今日の試合(リー対シュニーダーの試合)がその良い例だと思うわ。彼らは最後の最後まで全力で戦い続けるのよ。」と話していた。
元女王L・ダベンポート(アメリカ)も、「ロシアの次に来るのは中国ね。すでにダブルスでは世界トップレベルに来ているし、シングルスでも何人かは世界のトップレベルにきつつあるわ。」と語り、中国勢の台頭を警戒していた。
現在中国勢は、世界ランキング44位の鄭潔(中国)を筆頭にトップ100に5人が名を連ねており、102位にはスン・ティエンティエン(中国)もいるという層の厚さ。体格的には殆ど変わらない日本人の選手層が年々薄くなっていっているのとは対照的だ。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの中国勢だが、「アテネオリンピック(中国勢はダブルスで金メダルを獲得している)以降、中国国内でのテニスに対する注目は多少増したけれど、人々はテニスよりも卓球に夢中なの。テレビでもテニスの試合が中継されることは殆どないのが実情ね。」とリーは語っており、海外での活躍が必ずしも国内での評価に結びついているわけではなさそうだ。
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