Vol. 16 急造ペアの即席コンビネーションif it's bad situation----2 状況が劣勢になったらkeep the rally とにかくラリーを続ける
センターセオリーを増やす前ページではおもにメンタル的な改善策を紹介した。ここでは、戦術的な挽回策を述べてみよう。 劣勢を強いられているということは、それだけラリーが続かないということでもある。もちろん粘ってはいるが、最終的にポイントを相手に取られてしまうというケースもあるだろうが、そう多くはないはず。トータルで見れば、やはり相手に主導権を握られ、試合をコントロールされているのが実際だろう。だとすると、採るべき戦術はひとつ。とにかくラリーを1本でも多く続けるということだ。そうやってボールに触る回数を増やすことで、本来のリズムを取り戻すことはテニスではよくある。またペア自体のリズムがそれにより向上する可能性も高い。 この状況では、ボレーでもリターンでも、とにかくトリッキーなショットやリスキーなプレイは避け、センターセオリーを実践することが重要だ。余計なことはしない。ひたすら真ん中にボールを集めてミスを減らすことに心を砕くべきだ。 try the poach ただしポーチは例外
前衛は積極的な気持ちでリスキーなプレイやトリッキーなショット、つまりギャンブル的なプレイは避けるべきだと前述したが、その中にはじつはポーチは含まれない。ポーチは、たとえ劣勢の中でも積極的に狙っていくべき戦略であり、ショット。たとえ初コンビであっても、前衛はその気持ちを忘れたり、消極的になってはいけない。その点でポーチの際はパートナーに遠慮する必要はない。 もちろんポーチにもリスクはある。逆をつかれ、ダウン・ザ・ラインに運ばれることもあるかもしれない。しかしそれを警戒しすぎると、そもそもダブルスが成立しない。またみすみすチャンスを逃し、結果的にそれが影響して失点しまったら、結局、同じことだ。 ダブルスにおいてはポーチはギャンブルではない。もし2本に1本成功したとすれば、ポーチの相手に与える心理的影響は小さくない。それが試合を決定づける局面で、効いてこないとも限らない。つねにトライする心を失わないようにしたい。
(テニスジャーナル 2004年5月号) |
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