Vol. 16 急造ペアの即席コンビネーションif it's bad situation----1 状況が劣勢になったら試合終盤、初コンビゆえにうまくいかないことがある。ただそんなときでも、行なってほしいことがある。逆転できるかどうかはともかく、最低限これを実践していれば、コンビネーションが上向く。それだけはたしかという「儀式」である。 say something each other 遠慮せずに声を掛け合う
ただし否定語は避けるまずひとつめは会話だ。とにかく1ポイントごとにふたりで話し合う。劣勢なのだからもちろん内容は次のプレイについて。無駄話の余裕はない。ここでよそよそしくなるか、逆に声をかけあえるか、どちらを選ぶかは自分次第だが、「よそよそしい=勝負を諦めたことになる」のはたしかだ。日本人の場合は、劣勢になるとパートナーと距離をよそよそしくしてしまう傾向にある。しかしそれでは次につながらない。自身を振り返ってみよう。 また声をかけあうことができたとしても、その中身が重要。ネガティブな言葉で、相手を不快にしてしまったら元も子もない。どんな言葉が適切で、どんな言葉は避けるべきなのか。それを下に表で示したので、詳しくはそちらを見てほしいが、ようは楽しい雰囲気にしたり、相手を心理的に楽にする言葉が望ましく、逆に相手にプレッシャーをかけるような言葉は慎むべきだ。意外に口にしている言葉も多い。要注意だ。 don't mind misshots ミスをひきずらない
目に見えない貢献があるもうひとつ大切な「儀式」は、ミスをひきずらないということ。とくにパートナーのミスだ。 うまくいっていないということは、もちろん自分たちにミスが多かったり、チャンスボールを与えることが多いということ。そんな状況では、つい偏った見方をしてしまうのが人間の悲しい性。自分のことは棚に上げて、パートナーのミスばかりに目がいくものだ。しかし会話の項でも述べたように、そのままパートナーとの距離を放置していると諦めたも同然になる。自分のために、次につながる試合がしたいなら、状況を改善する努力が必要だ。 そうした場合に求められるのは、相手のいいところを探す、という態度。長所は何もショットだけに限らない。たとえばフェイントやボールのコースを限定するなど、目に見えない部分で試合に貢献していることもある。知らないうちに助けられているのである。だからこそ意識的に相手の+αの部分を探すことが必要となる。ただ、何よりこれが一番むずかしいのも事実だ。 じつはこんな言葉もパートナーにプレッシャーをかけている
劣性になったきたとき、戦術的にはセンターセオリー、心理的にはプレッシャーレスが鉄則
劣性のときは手堅い戦術を採るのが鉄則。自分たちのミスを減らして、なるべくプレッシャーの少ない状態、つまりプレッシャーレス状態でプレイするためだ。ポイント間は会話を交わし、ショットはセンターセオリーがその定石(詳細は次ページ) ![]()
(テニスジャーナル 2004年5月号) |
|||||
|