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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会14日目の27日に男子シングルス決勝を行い、世界王者で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのA・マレー(英国)に6-7(2-7), 7-6(7-3), 6-3, 6-2の逆転で勝利、見事、今大会オープン化以降初となる3連覇を果たし、全豪オープン通算4勝目を決めた。
【ジョコビッチ試合後のコメント】
試合後、ジョコビッチは「何と言っていいか分からないほどの喜びです。このトロフィーを再び手にできて最高の気持ちが湧き上がっています。全豪オープンは四大大会の中で最も好きな大会に間違いはありません。この大会が大好きですし、このコートも大好きです。」と興奮気味に話した。
またジョコビッチは「全豪の観客の皆さんのことも大好きです。本当にありがとう。来年も戻ってきます。」と詰めかけた観客に対して来年も出場することを約束していた。
加えてジョコビッチは、決勝を争ったライバルに対する気遣いも忘れていなかった。「アンディ(マレー)が決勝までこれたこと、本当にうれしく思いますし、彼に感謝しています。ここ2年の間、僕たちは本当に多くの接戦を演じてきました。今夜は僕が勝ちましたが、今シーズンの彼の活躍に期待しています。」
【マレー試合後のコメント】
マレーもジョコビッチと同じ気持ちのようだった。「ノヴァーク(ジョコビッチ)にはありがとうと言いたい。彼の全豪での記録は信じられないほど素晴らしいね。彼がこの地で成し遂げたことをできる選手はほんのひと握りしかいないよ。」
「彼は偉大なるチャンピオン。本当にすばらしいテニスだった。」「観客の皆さんはとてもフェアだった。ありがとう。来年またお会いしましょう。」
マレーは昨シーズン後半にロンドン五輪、全米オープンで優勝しており、今回優勝すれば、男子選手として初めてこの3つの大きな大会で続けて優勝することになっていた。しかしマレーは6度目の四大大会決勝で2度目の優勝を飾ることができなかった。6度のうち3度は今大会でのことで、今年以外には2010年、2011年に準優勝を飾っている。
決勝戦はややマレーに不利に進んだ感があった。足には水膨れができており、また4時間に及んだ準決勝による疲労もあった。サーブをする際には観客がざわめき、また第4セットで手にしたブレークポイントの際には、ボールが不運にもネットコードに当たった。
しかし最も不運だったのは、第2セットのタイブレーク2-3の場面で、ファーストサーブがフォルトになった後、空から羽が舞い降りてきた瞬間だった。マレーはセカンドサーブを打つ前にその羽をはねのけたためにタイミングが狂い、ダブルフォルトをしてしまった。その結果2-4としてしまい、勢いを得たジョコビッチはこのタイブレークを制し、試合は1-1のタイに戻った。
マレーは敗戦をこの羽のせいにはしていない。しかし第1セットに続いて第2セットもジョコビッチよりわずかに良いプレーをしていただけに、このポイントは大きかったのかもしれない。
これについてマレーは「サーブをしようと思えばできたんだけど、羽が目に入ったんだ。だから除けた方がいいと思った。でもダブルフォルトを犯してしまったから除けない方がよかったのかも知れない。このレベルの決勝戦になると数ポイントが勝敗を分けるからね。」と振り返っている。
またオープン化以降、男子選手の中で、最初の四大大会優勝後に続けて四大大会に優勝した例はなく、昨年の全米で優勝しているマレーにはこの記録を達成する期待もかけられていた。
しかしマレーは敗戦をうまく受け止めているようだ。「ここ何カ月かで起こったことについてはいい面だけをみようとしている。正しい方向に進んでいることは確信しているよ。」
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