HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
男子テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会11日目の24日、シングルス準決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第4シードのD・フェレール(スペイン)の一戦は、6-2, 6-2, 6-1の完勝でジョコビッチが大会3連覇へ王手をかけた。
【ジョコビッチ vs フェレール】
「この大会の準決勝という舞台で、世界4位の選手相手に、尊敬する素晴らしいファイターを相手に、最高のプレーが出来た事は信じられない。コートの上で本当に良い感触でプレーが出来ているんだ。」とジョコビッチは、自身のプレーに好感触を得ていた。
ジョコビッチは、ここまでの勝ち上がりで3セットを失っただけだった。しかし、その内の2セットは4回戦のS・ワウリンカ(スイス)戦でフルセットまで持ち込まれ、おまけにファイナルセットは12-10と、5時間2分に渡る接戦を強いられた。続く準々決勝ではT・ベルディフ(チェコ共和国)にも1セットを奪われたが、それは4回戦が終わってから、48時間と経っていなかった。
日曜日に行われる決勝戦までは、中2日の休養がとれるジョコビッチ。
「決勝戦までには、もっと万全な体調になっているはずさ。だって、昨年よりもっと時間がとれるからね。今年は、昨年とはちょっと違う状況なんだ。昨年は準決勝で5時間の接戦を強いられて、その1日半後にはR・ナダル(スペイン)との6時間に渡る決勝戦を強いられた。今年は、4回戦で限界まで追い込まれた。肉体的に厳しい試合にね。それを潜り抜けて、今はコートではとても良い状態になっている。」と、ジョコビッチ。
ジョコビッチは金曜日に行われる第2シードのR・フェデラー(スイス)と第3シードのA・マレー(英国)の勝者と決勝で対戦する。もちろん、その試合をジョコビッチは観戦すると言う。
「その試合の勝者と対戦するんだ。より注意して、試合を見ようと思っているよ。分析してノートもとりながら、どちらと対戦しても次の試合へ正しい戦略を組めるようにね。」とジョコビッチは、決勝戦への準備をするつもりだと語る。
続けて「テニスというスポーツが大好きなんだ。テニスは、自分の人生さ。でも、単に選手でいるだけじゃない。このスポーツのファンでもあるんだ。だから、こんなビッグマッチを見るのが大好きさ。フェデラーやマレーやナダルが試合をすると、グランドスラムでは特別な試合だからね。だから、明日の試合もきっと良い試合になると思う。」と、他のトップ選手の試合を観戦する気持ちを加えていた。
また、ジョコビッチは「明日の準決勝も素晴らしい試合になるだろう。だって、彼等は素晴らしいライバルであり、現在の男子テニス界の最高の選手達なのだから。準決勝では、きっとベストのプレーをするだろう。どちらが勝つかなんて全くわからない。ただ、どちらが勝ち上がっても、次の試合への準備をしっかりするだけさ。」
「決勝戦でも5時間とか5セットの試合が出来るように準備しなければならない。グランドスラムでは、どの試合に対してもそんな気持ちで臨んでいるんだ。特に2週目はね。そして、誰がネットの向こうに居ようと、もちろん勝つためにコートへ向かうんだ。」とジョコビッチは、試合への熱い思いを語っていた。
決勝戦でジョコビッチは、フェデラーでさえ成し得ていない大会3連覇を目指す。
《ジョコビッチ 試合詳細はこちら》
(翻訳・記事/弓削忠則)
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.