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大坂なおみ 世界トップとの“差”は?

大坂なおみ
大坂なおみ
画像提供: ゲッティイメージズ
女子テニスで世界ランク16位の大坂なおみは今月、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)に出場し、ベスト16に進出。4回戦では同1位のA・サバレンカに2-6, 4-6のストレートで敗れ8強入りとはならなかったが、世界トップとの差はどこにあっただろうか。

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28歳の大坂は、2018年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で優勝して以降、四大大会を4度制覇。ツアー通算では7度の優勝を誇り、2019年には世界ランク1位を記録している。

2023年7月には長女となるシャイちゃんを出産。2024年に復帰し、昨年の全米オープンではベスト4に進出。世界ランキングもトップ20に戻ってきた。

その大坂は今大会、腹部の負傷から約1ヵ月半ぶりの復帰となったものの、初戦の2回戦で世界ランク61位のC・オソリオ(コロンビア)、3回戦で同97位のV・カシンツェバ(アンドラ)を下し16強入りした。

そして迎えた4回戦で、世界ランク1位に君臨する27歳のサバレンカと激突した。

大坂とサバレンカはツアーでは2度目の対戦で、唯一の顔合わせは2018年の全米オープン4回戦。このときは当時世界ランク19位だった大坂が同20位のサバレンカを6-3, 2-6, 6-4のフルセットで下している。

それから約7年半の月日が流れ、出産を経て復帰した大坂を、サバレンカが世界ランク1位として迎え撃つかたちとなった。

大坂はこの試合で2-6, 4-6のストレート負けを喫したが、まずは試合のスタッツから振り返る。

大坂は4本のサービスエースを記録したものの、同数の4本ダブルフォルトを記録。ファーストサービスの入る確率は63.2パーセントで、ファーストサービス時のポイント獲得率は58.1パーセントだった。

一方のサバレンカは8本のサービスエースを決めながら、ダブルフォルトは0。ファーストサービスの入る確率は75パーセントで、ファーストサービス時のポイント獲得率は76.2パーセントだった。

ストローク戦の前に、このサービスでの両者の差は大きく、サバレンカは質の高いサービスを高確率で決め、大坂から主導権を握った。

また、トップ選手相手に甘いコースにサービスを入れると強烈なリターンが返ってくることは必至だが、大坂はそのなかで攻めていった結果として4本のダブルフォルトも犯してしまった。

しかし、セカンドサービス時のポイント獲得率をみると、大坂は48パーセントでサバレンカは50パーセント。具体的には、大坂が25本中12本でポイントしており、サバレンカは14本中7本だった。サバレンカはこの試合、ファーストサービスの確率が高かったため、セカンドサービスの本数に違いはあるが、セカンドサービスからのストローク戦で大坂はサバレンカと互角に戦えていたことが分かる。

ストロークの打ち合いでは大坂とサバレンカに大きな差はなかったが、そのなかでサバレンカは角度を付けたショットなども織り交ぜ大坂を揺さぶっており、これがわずかな差となって勝負を分けた。

大坂はベースラインからどっしりと構え、強烈なストロークの打ち合いでは世界最高峰のレベルにあるが、相手の揺さぶりへの対処は今後の鍵となってくるだろう。

さらに、大坂とサバレンカにはプレッシャーがかかる場面でのプレーにも差があった。

大坂はこの試合、2度のブレークチャンスを掴むもいずれも活かせず。逆にサバレンカには9度ブレークポイントを与え、そのうち3度ブレークを許した。

3度与えたブレークのうち、第1セットの第3ゲームで許した最初のブレークでは、ブレークポイントの場面で大坂がダブルフォルトを犯した。これはストローク戦で互角に戦っていた大坂にとって痛恨の1ポイント、1ゲームになった。

上位の選手になればなるほど、プレッシャーがかかる場面でポイントを落とさない。大坂の武器は強力なサービスとベースラインからのストロークにあるが、上位選手にコンスタントに勝利するには、その両方を嚙み合わせ、要所を締める必要がある。

2023年の出産から復帰後、すでに世界ランキングでトップ20に入っている大坂がトップ10に復帰するのは時間の問題だろう。

そして今後、今回のサバレンカ戦で見えたトップとのわずかな差を埋めれば、再びWTA1000や四大大会での優勝、そして世界ランキングの頂きも見えてくる。


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