テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、女子シングルス準々決勝が行われ、第15シードの
M・コスチュク(ウクライナ)が第7シードの
E・スビトリナ(ウクライナ)を6-3, 2-6, 6-2の熱戦の末にフルセットで下し、オープン化以降、ウクライナ勢として初の4強入りを果たした。歴史的快挙を成し遂げたコスチュクだったが、オンコートインタビューでは祖国への思いがあふれ、涙を浮かべた。
>>【賞金】コスチュク 全仏OP4強でいくら獲得?ドローも公開中!<<23歳で世界ランク15位のコスチュクが同大会に出場するのは7年連続7度目。最高成績は2021年のベスト16となっていた。
今大会は1回戦で世界ランク88位の
O・セレクメトバ(スペイン)、2回戦で同108位の
K・ヴォリネッツ(アメリカ)、3回戦で同82位の
V・ゴルビッチ(スイス)、4回戦で第3シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)を下し、初のベスト8進出を果たした。
31歳で世界ランク7位のスビトリナとの同胞対決となったこの試合は、四大大会史上初となるウクライナ人同士による準々決勝として大きな注目を集めた。
この日、コスチュクは2度のブレークを奪って第1セットを先取したものの、第2セットでは逆に2度のブレークを許して1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセットは序盤からブレークの応酬となったが、コスチュクが要所で積極的なプレーを見せて主導権を握る。自身のサービスゲームでは2度のブレークを許したものの、リターンゲームでは4度すべてでブレークに成功し、熱戦を制した。
今大会前から破竹の勢いで連勝を続けているコスチュクは、これでマッチ連勝を17に伸ばした。またオープン化以降、全仏オープンで準決勝に進出した初のウクライナ人となり、四大大会のベスト4進出者としてもスビトリナと
D・ヤストレムスカ(ウクライナ)に続く史上3人目の快挙となった。
歴史的一戦を制したコスチュクだが、オンコートインタビューでは祖国ウクライナへの思いを語る中で感極まった。
コスチュクは涙を浮かべながら「まず今日、エリーナ(スビトリナ)と戦ったこの歴史的な試合について話したい。昨夜もウクライナでは非常に厳しい夜だった。特にキーウでは多くの人が亡くなった。この試合をウクライナの人々、そして彼らの強さと忍耐に捧げたい」と語った。
さらにスビトリナについても「彼女はウクライナテニス、ウクライナの人々、そして私自身に計り知れない影響を与えてきた。信じられないほどのファイター。準決勝に進めて本当に嬉しいけど、この素晴らしい試合に改めて感謝したい」と敬意を表した。
また、試合後の会見では「私にできる1番大きなことは、こうしてここでそのことについて話すこと。そうすることで、より多くの人に知ってもらえるし、この恐ろしい現実に慣れてしまわないようにできると思う」とコメント。ウクライナの現状について発信し続けることの重要性を訴えた。
準決勝では第8シードの
M・アンドレーワと対戦する。アンドレーワは準々決勝で第18シードの
S・チルステア(ルーマニア)を下しての勝ち上がり。祖国への思いを胸に戦うコスチュクにとって、自身初の四大大会決勝進出を懸けた重要な一戦となる。
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