男子プロテニス協会のATPと女子テニス協会のWTAは先月31日、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)とイギリスのLTA(ローンテニス協会)が昨年出場を認めなかったロシアおよびベラルーシ国籍の選手の出場を今年は受け入れると発表したことについて「今回の判断に至った努力に感謝する」と声明を発表した。
>>メドベージェフらマイアミOP男子組合せ<<>>ルバキナらマイアミOP女子組合せ<<LTAは昨年、ウィンブルドンを含むイギリス国内で開催される国際大会について、「ロシア政権がロシアやベラルーシの選手の参加によって、何らかの利益を得ることは容認できない。したがって、私たちは遺憾の意を表明し、ロシアとベラルーシの選手が2022年の同大会にエントリーすることを拒否する」とし、同国選手の出場を拒否。
ATPとWTAはこの決定についてランキングシステムの整合性を損ない、ランキング協定とも矛盾するとして、昨年のウィンブルドンはポイント対象外の大会として開催された。
7月3日に開幕するウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は先月31日に、今年はロシアおよびベラルーシ国籍の選手のエントリーを、中立的な立場で適切な条件を満たしたうえで迎え入れることを明らかにした。
ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブのチェアマンを務めるイアン・ヒューイットは今回の決定について、「イギリス以外のテニスイベントでは、ロシアとベラルーシの選手が「中立な」選手として出場し、1年間が経ちました。また現在テニスを取り巻く環境では、グランドスラム間の整合性がますます重要であると考えています」と発表。
この発表を受けてATPとWTAは同日に共同声明を発表した。
「この夏、すべての選手がウィンブルドンやLTAの大会に出場する機会を得ることができることを嬉しく思っています。ゲームの公正さを守る実行可能な解決策にたどり着くには、スポーツ界全体の協力が必要だったのです」
「非常に困難な状況であることに変わりはなく、ウィンブルドンとLTAの今回の判断に至った努力に感謝するとともに、ロシアのウクライナに対する戦争を明確に非難することを改めて表明します」
昨年のウィンブルドンは、男子シングルスで
N・ジョコビッチ(セルビア)が4大会連続7度目の優勝を飾り、女子シングルスは
E・ルバキナ(カザフスタン)がグランドスラム初優勝の栄冠を手にしている。また、男子車いすテニスでは
国枝慎吾が悲願の大会初優勝を飾るとともに、四大大会とパラリンピックを制覇する生涯ゴールデンスラムを達成した。
■関連ニュース
・錦織 股抜きショット披露・フェデラー 錦織らと居酒屋へ・ジョコビッチ 次週1位復帰が確定■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング