テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、第23シードの
N・キリオス(オーストラリア)が第1シードの
D・メドベージェフを7-6 (13-11),3-6,6-3,6-2で破り、初のベスト8進出を果たした。試合後の会見では「自分のためにプレーしているというより、もっともっと多くの人のためにプレーしていると感じている」と語った。
>>キリオス、ナダルら全米OP男子 組合せ<<先月のナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)2回戦でも対戦し、そのときはキリオスが勝利していたこの組み合わせ。この試合は序盤からサービスエースと激しいストロークの応酬となる。
第1セットではキリオスが高速のサービスエースを放ちキープを続けると、リターンゲームではセカンドサービスのリターンから主導権を握りメドベージェフのミスを誘うと、第6ゲームで初のブレークに成功。直後の第7ゲームでブレークされるも、タイブレークではフラストレーションから2度ラケットを叩きつけながら激闘をものにし1時間で先取する。
第2セットでは第2・第6ゲームでブレークを許したキリオス。第7ゲームで1度ブレークを返したものの、セットカウント1-1に追いつかれる。それでも第3セットではファーストサービスが入ったときに78パーセントの確率でポイントを獲得すると、最後までブレークを許すことなく勝利に王手をかける。
第4セットでは第3ゲームで先にブレークすると第5ゲームでもリードを広げるブレークに成功。中盤5ゲームを連取し勝負を決定づけた。2時間54分で勝利している。
試合後の会見に登場したキリオスは「第1セットが1番重要だったと思う。もし彼が第1セットを取っていたら、僕がスコアを戻したうえで勝つのはかなり無理なことだったような気がする。ただ、自分では正しいプレーができたと思っていいる。今日は信じられないようなリターンができた。第3セットと第4セットはとても自由だったね。今日は、アーサーアッシュ(センターコート)でのすべての瞬間を楽しんでいたんだ。本当に誇りに思うよ」とコメント。
「喜びすぎはしなかったよ。まだ4回戦だ。準々決勝への切符を勝ち取っただけ。アーサーアッシュスタジアムで世界1位のプレーヤーを倒したことは素晴らしい経験だった。でも、あまりお祝いをしたくないんだ。なぜなら、あと9回彼と対戦したら、おそらくほとんどの時間やられてしまうと思うから。ただ、その現実は受け止めている。ただ、正しいことに立ち戻る。僕はただ、その瞬間にとどまる、それだけだ」
また、自身のメンタルの変化や好成績を残している要因について私見を述べた。
「自分のためにプレーしているというより、もっともっと多くの人のためにプレーしていると感じている。たくさんの人がいて、たくさんのサポートがある。その反面、僕を疑っている人、僕を貶めようとしている人もたくさんいるね。心の奥底にはたくさんのモチベーションがあるんだ。僕は4カ月間、家を離れていた。チーム全体がそうだ。他のテニス選手のように家族に会えない時間が大半を占めている。僕はこの経験を価値あるものにしたいし、みんなにとって思い出深いものにしたいと思っている。うまくいけば家に帰れるし、本当にお祝いしてもらえるよ」
「みんなをがっかりさせないようにしたい。以前にも言ったことだが、3回戦で敗退したときは、期待されていただけに最悪の気分だった。今、やっとそれを見せることができました。今まで本当によく頑張ってきたと思う。今、モチベーションが上がっているんだ。もしグランドスラムで優勝したら、その後どれだけモチベーションが上がるかわからないね、非常に難しいことだ」
準々決勝では第27シードの
K・ハチャノフと対戦する。ハチャノフは4回戦で第12シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)をフルセットで下しての勝ち上がり。
同日には第5シードの
C・ルード(ノルウェー)、第13シードの
M・ベレッティーニ(イタリア)が8強へ駒を進めた。
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