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フェデラー「大きなラケットにトライ」、90から98平方インチへ

男子テニスツアーのベット・アット・ホーム・オープン(ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー)に第1シードで出場しているR・フェデラー(スイス)は、今大会からこれまで使用していたラケットとは違う大きさの新しいラケットで出場している事を明かした。

31歳のフェデラーは、プロ転向してから現在までウィルソンとラケット契約を交わしており、使用を続けてきた。今回の変更で注目を集めているのは、ラケットヘッドの大きさを変えた事。フェデラーは10年以上同じ面の大きさのラケットを使用していたが、これまでより大きなラケットを使用して今大会への臨んでいる。

「今までより大きなラケットにトライしているんだ。問題は、新しいラケットでテストする十分な時間を持つ事が出来ていない事。これまでも契約しているウィルソンとは話し合いをしてきたんだ。他にどんなラケットがあるかとか、他に試打出来るラケットはあるかなど。使ってみて、やっぱり他のラケットに変える事だってあるさ。」

そう語るフェデラーは、これまでは10年以上に渡りラケットフェイスが90平方インチのものを使っていたが、今回は98平方インチへと大きいものを試している。90平方インチのラケットはプロの中でも比較的小さいラケットだと考えられている。フェデラーはこれまでもウィルソンのラケットの中から色々なものを試してきたが、ラケットの大きさを変えるのはこれが初となる。

ウィンブルドンで悲願の地元優勝を果たしたA・マレー(英国)も98平方インチの大きさのラケット、世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)や怪我から復帰して好調なシーズンを送っているR・ナダル(スペイン)などは100平方インチのラケットを使用している。

フェデラーは「ウィルソンとは常にコンタクトを取っているんだ。新しく開発した技術だったりね。だって“自分の使っているものが最高で、他の何より優れているから、これ以上のものはない”何ていう信念など持っていないからね。」と、自身の考えを語った。

「新しいラケットにチャレンジする事もよくしてきた。1つの大会を通して使い続けたりね。昨年はシーズンオフに南アフリカで行ったエキシビションでもそうだった。あの時は、同じラケットに違うストリングを張って、どんな感触になるかを試していたんだ。そんな感じで、これまでも常に新しい物を試して来たのさ。」

特に、今回注目を集めている理由の1つに、シーズン真っただ中で大きな変化のあるラケットを試している事もあげられる。

フェデラーは今大会が今季10大会目の出場になる。今年の成績は、全豪オープンでベスト4、2度のツアー準優勝と1度の優勝。しかしウィンブルドンでは、これまでグランドスラムでのベスト8以上の成績を収め続けた記録も36で止められてしまった。フェデラーは2回戦で当時世界ランク116位のS・スタコフスキ(ウクライナ)に敗れる波乱に見舞われていた。結果、大会後に発表になった世界ランクでは、10年ぶりとなる5位へと後退している。

2回戦で敗退直後にフェデラーは、シーズン半ばで特別な変更をするつもりはないと語っていた。

「シーズンが終わった時に、振り返って評価するんだ。シーズン途中で変更するなら、それなりの理由が必要だね。」

しかし、そのコメントから1週間後、シーズン開始前に予定していたツアースケジュールにはなかったクレー大会への出場を発表した。それが今大会と、来週祖国スイスのグシュタードで開催されるクレディ・アグリコル・スイス・オープンだった。その変更に加えて、ラケットの大きな変化へのチャレンジが更に注目を集める事となった。

テニス人生を通じて、ずっと85平方インチの小さいラケットにこだわり続けた元世界ランク1位のP・サンプラス(アメリカ)でさえ、新しいラケットに対してもっと柔軟な考えでいるべきだったと2010年のインタビューで語っていた。

「新しく開発された技術に、もっと挑戦するべきだった。特に、苦手としていたクレーでは、そうしてもよかったかもしれない。でも、当時は精神的な部分で自分のラケットが唯一自分にしっくりきているんだって信じていたし、他のラケットに対しては全くといってよいくらい心を開いていなかったんだ。」と、サンプラスは当時の自分を振り返った。

続けて「その渦中にいる時に、自分自身を信じている事もとても大切な事。でも、振り返ると、もっとオープンな気持ちでいても良かったかもしれないと感じている。あの時に、先輩の選手達に新しいものにもチャレンジするようなアドバイスをもらっていたけど、自分はそれには全く反対だったんだ。」と、強い信念を持っていた事も明かしている。

サンプラスは引退してから数年後に自分自身の柔軟性の無さを感じていたようだが、新しいものに対してオープンな気持ちでいる事を語るフェデラーが、キャリア終盤へきて大きな変化へ挑戦している。

現地17日に行われた初戦となる2回戦で、フェデラーはD・ブランズ(ドイツ)を3-6, 6-3, 6-2の逆転で下した。第1セットは新しいラケットから苦戦を強いられたのかもしれないが、第2セット以降は終始試合の主導権を握るプレーで勝利をあげた。

「今日のようなタフな試合を勝ち切る事は今の自分には必要なんだ。明らかに、今日のように第1セットを落としてから勝ち抜く試合は大切さ。だって、勝つためには第2セット以降、大切なポイントでミスを犯す事は許されないからね。」

「そしてしっかりそれが出来たと同時に、試合が進むにつれてプレーも良くなっていったんだ。その事実は、次の試合へ向けて大きな励みになるよ。」

フェデラーは3回戦で、第15シードのE・ガルビス(ラトビア)を6-4, 2-6, 6-4で下した予選勝者のJ・ハイェク(チェコ共和国)とベスト8進出をかけて対戦する。


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《フェデラーが芝のコートで躍動!ATP男子ツアーマガジンVol.176》

(翻訳・記事/弓削忠則)
(2013年7月18日11時13分)

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