国枝慎吾が国民栄誉賞を受賞

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東京パラリンピックでの国枝
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政府は17日、首相官邸で国民栄誉賞表彰式を開催し今年1月に現役を引退した国枝慎吾に国民栄誉賞を授与した。パラリンピック選手としては初受賞となる。

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38歳の国枝は現役時代、グランドスラムの車いすテニス部門で男子歴代最多となる50回(シングルス28回、ダブルス22回)の優勝を記録。さらに2021年の東京パラリンピック(日本/東京、ハード)で金メダルを獲得、昨年7月にはウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で念願のシングルス優勝を果たし、四大大会とパラリンピックを制覇する生涯ゴールデンスラムを達成した。

また、パラリンピックではシングルスで金メダルを3個、ダブルスで1個獲得。2004年のアテネ大会から2021年の東京大会の5大会で連続のメダル獲得を成し遂げている。

国枝は1月22日に自身のSNSを通じて現役引退を発表。その後、先月3日に松野内閣官房長官が会見で、国枝に国民栄誉賞の授与を検討していることを明らかにしていた。

また、国枝は今月3日に同賞の受賞が正式に決定した後にマネジメント会社を通じてコメントを発表している。

「この度は、国民栄誉賞決定の知らせを聞き、大変光栄に思うとともに、身が引き締まる思いです。国民栄誉賞は、車いすテニスを始めるきっかけを作って頂いた地元のテニスクラブ、先人の方々、私の選手活動を支えてくれたチームスタッフ、スポンサー、関係者、家族、そしてファンの皆様の情熱が認められたものとして受け止めています。東京パラリンピックでは無観客ではありましたが、多くの国民の皆様からの期待と声援を肌で感じ、人生最大の経験をさせて頂きました。今回、国民栄誉賞を受賞させていただくことで車いすテニスのみならず、パラスポーツ界の更なる発展に繋がることを祈念いたします。私自身、これからは車いすテニスを通じて経験させて頂いたことを生かして、スポーツ界や社会に少しでも貢献できるよう活動していきたいと思います。ありがとうございました」

岸田文雄内閣総理大臣は表彰式後に公式Twitterを更新し、メッセージを投稿した。「車いすテニスプレイヤーとして世界で活躍した国枝慎吾さんに国民栄誉賞をお贈りしました。四大大会で史上最多の通算50勝、生涯ゴールデンスラムの達成など、前人未到の快挙を成し遂げ、世界中に夢と感動、明るい希望や勇気を与えた国枝慎吾さんを、国民の皆さんとともに讃えたいと思います」




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(2023年3月17日18時06分)
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