男子テニスのハンブルグ・ヨーロピアン・オープン（ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー、ATP500）は２９日、シングルス準決勝が行われ、第４シードのＡ・ズベレフ（ドイツ）が世界ランク７１位のＡ・フィス（フランス）を6-2, 6-4のストレートで破り、大会初の決勝進出を果たすとともに今季ツアー初優勝に王手をかけた。この試合の第２セット、第８ゲームでズベレフの返球にバックスピンがかかり、フィスはネット際で反応するも返球できず。まさかのショットに両選手とも笑顔を見せた。

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前週行われたノルデア・オープン（スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250）では準々決勝でＡ・ルブレフに敗れた世界ランク１９位のズべレフ。ハンブルグ・ヨーロピアン・オープンに出場するのは２０１９年以来４年ぶり６度目であり、最高成績は２０１４年と２０１９年の４強入りとなっている。

今大会では１回戦で世界ランク１１８位のＡ・モルカン（スロバキア）、２回戦ではワイルドカード（主催者推薦）で出場する同１４４位のＭ・マーテラー（ドイツ）、準々決勝で同７７位のＬ・ヴァン・アッシュ（フランス）を下し、４強入りを決めた。

準決勝の第１セット、ズべレフは第１ゲームでいきなりブレークに成功。第２ゲームでは２度のブレークポイントを凌ぐと第３ゲームで２度目のブレークを奪いゲームカウント4-0とリード。その後はブレークチャンスを与えず、先行する。

続く第２セット、ズべレフは再び第１ゲームでブレークに成功。第８ゲームの１ポイント目ではズベレフの返球にバックスピンがかかり、フィスはネット際で反応するも返球できず。まさかのショットに両選手とも笑顔を見せる場面があった。

その後もサービスキープを続け、ズべレフが第１０ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。１度のブレークポイントを凌ぐと４度目のマッチポイントをものにし、１時間３１分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにズベレフのコメントを掲載し「僕はここで育ったし、ずっとここに住んでいる。今大会は世界の中でも勝ちたい大会の１つだよ。明日は観客の皆と一緒にお祝いできることを強く願っている」と語った。

勝利したズべレフは決勝で世界ランク５７位のＬ・ジェレ（セルビア）と対戦する。ジェレは準決勝で同７９位のジャン・ジジェン（中国）を6-3, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。

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