国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【ウイルソン】「Sラケの魅力再発見!クラッシュ、ブレード、ウルトラ三つ巴試打」

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。

ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。

テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「Sラケの魅力再発見!クラッシュ、ブレード、ウルトラ三つ巴試打」

ここ最近気に入って使っているラケットの共通点は、ストリングパターンが16×18なんです。

スリクソンレヴォCS10.0しかり、スノワートビタス115しかり。

16×19が平均的なパターンですので、横糸が1本少ないのが好みなんです。



ジョコビッチ選手も市販モデルから横糸1本少なくしています。

ディミトロフ選手は18×17のオリジナルストリングパターンにしています。

横糸が少ないメリットは、スナップバックが大きくなることです。

スナップバックとは、縦糸が横方向にズレて元の位置に戻ってくる現象で、スピンのかかりと、飛びに影響を与えます。

縦糸が横方向にズレる時に、横糸との摩擦が発生し、摩擦が大きいとスナップバックが小さくなり、戻りも遅くなります。
スナップバックを活性化する方法は、
---------------------------
①ポリエステルを張る
②ストリングに潤滑剤を塗布する
③ハイブリッドで横糸を、細くする
(縦糸を細くすることでも、スナップバック効果は同じですが、縦糸の役割の飛びのコントロールに影響が出てしまうので、横糸を細くする方が賢明)
④横糸の本数を少なくする
---------------------------
ざっとこんなところです。

①から③は現在使用しているラケットに、手を加えるだけですので、すぐにでもできるのですが、④は今使用中のラケットの横糸を抜いて張るのではなく、元々18×16や16×15のストリングパターンのラケットを使うことです。

スナップバック効果がスピンに影響を与えるという内容の論文が発表されたのが2005年頃で、ウイルソンはいち早く縦糸より横糸が少ないストリングパターンのラケットにパテントを取得したのです。そしてSラケットと呼ばれるようになりました。

こうして発売されたラケットがスティーム99Sとスティーム105Sです。



初めて打った時は、大変驚きました。

いつもより上方向に飛び出し、「あっ、バックアウトか」と思った瞬間に急激にドロップし、ベースラインギリギリに着弾したのです。

スライスを打てば、ネットの下からホップするように伸びていきます。

スライスサービスを打てば、曲がり過ぎてフォルトの連続でした。

早速スティーム105Sを買ったのですが、良いこともいっぱいあったのですが、自身にとって使いこなせなかった部分もあり、半年使用して諦めてしまいました。

使いこなせなかったのは、飛び出し角度が思ったより上方向に出てしまい、相手前衛にポーチされてしまうのです。

また、当時はナイロンマルチフィラメントを張っていたので、数回使うと切れてしまったことです。

この原因は、ストリングパターンが16×15とかなり粗かったことです。

Sラケの第一弾だったので、「スピンエフェクト」の効果を広く周知させるために、あえてスカスカの16×15にしたのではないでしょうか。

その後はSラケと言えば18×16が当たり前のストリングパターンになりました。

縦糸を18本にしたことで、問題だった、飛び出し角度も打ち手の思った角度になり、ストリングの耐久性もかなり向上しました。

横糸16本も縦糸に対して2本少なく、十分スナップバック効果がありました。



このストリングパターン「18×16」で現在発売されているSラケ3機種を改めて比較してみました。

クラッシュ100S、ブレード98S、ウルトラ100Sにシンセティックガットパワー16(ナイロンモノフィラメント)を縦48ポンド横52ポンドで張り上げました。





Sラケは横糸を3ポンドから5ポンド上げることで、変形を防いでいます。

通常、縦糸を張った時にラケットフェースは少し横に広がります。横糸を張って元の形状に戻していきます。

しかしながら、Sラケの場合横糸が少ないので、元の形状に完全に戻らないので、横糸を強く張ることで横糸の少なさを補っているのです。

通常、縦糸18本のラケットは横糸が20本ですので、Sラケの18×16だと4本少ないので1本1ポンドとみなし4ポンド上げています。

クラッシュ100Sは、最もラケットのしなりが大きく、ストリングに食いついている時間も長くなります。ストロークでは、振り遅れてもクロスに持って行けそうです。ボレーでは、ミスはしませんが、なんとなく決まらないジレンマを感じます。体力があって足の速いシングルスプレーヤーで、相手より1球でも多く打ち返すタイプのシコラーには使って欲しくないラケットです。自分の苦手にするタイプなので、想像するだけでイヤになります。



>>オンラインショップページはこちらへ(ウイルソン クラッシュ100S)
----------------------------
ブレード98Sは、スピンも良いのですが、スライスがさらに良いのです。伸びるスライス、曲がるスライス、止まるスライスなどフレームの縦しなりが幅を広げてくれます。打球感が素直で、良いショットも悪いショットも包み隠さず伝わってきます。Sラケの中では、最もコントロールしやすいラケットです。スピン一辺倒ではなく、フラット、スライスを織り混ぜて試合を作るテクニシャン向けモデルです。



>>オンラインショップページはこちらへ(ウイルソン ブレード98S)
----------------------------
ウルトラ100Sは、反発力がありスピードボールで勝負できるラケットですが、スピンをかけないとバックアウトも気になります。ただし、スピンをかけた時の落ち方はものすごく、スティーム105Sを初めて打ったときの驚きを思い出しました。爆発的な反発力をスピンに転化すると、バウンド後の跳ね上がりが大きくなり、相手をベースライン後方に下げることができます。自分のフォームに合うのか、ボレーのしやすさは秀悦です。スライス回転を多めにかける打ち方なんですが、ボレーでもスナップバックが起こるみたいで、吸い付いてから弾き出す感覚です。



>>オンラインショップページはこちらへ(ウイルソン ウルトラ100S)
----------------------------
今回は、ナイロンモノフィラメントを張りましたが、スナップバック効果と切断耐久性を考えるとポリエステルを張るのがベストではないでしょうか。

当然プレースタイルや好みに合わせて、ナイロンマルチフィラメントもナチュラルガットもラケットの性能を妨げることはありませんのであくまでも中居個人の感想です。

>>その他GEEK通信の記事はこちら




■関連ニュース

・【ウイルソン】「黄金スペックの次に来る大和(やまと)スペック、ブレード100の実力とは。」
・「いまさら聞けないテニスラケットの常識、非常識」
・「いまさら聞けない?テニスストリングの常識、非常識」

■おすすめコンテンツ

・テニススクール コンシェルジュ
・レンタルコート予約
・世界ランキング
(2020年6月19日11時35分)

その他のニュース

10月7日

テニスシューズ選ぶならアシックス (13時36分)

伊藤竜馬 現役ラストの全日本で16強 (12時22分)

大坂なおみ 世界ランク日本勢トップに返り咲き (12時02分)

シナー&アルカラス 上海マスターズ16強へ (8時24分)

ガウフ、チャイナOP初V (7時21分)

10月6日

18歳・本田尚也が初戦突破「緊張した」 (20時22分)

18歳の西村佳世 全日本16強入り (19時41分)

日比野菜緒/二宮真琴ペア 惜敗で準V (19時09分)

メド辛勝「テニスは面白い」 (18時33分)

内島萌夏 予選突破し2週連続本戦へ (15時32分)

西岡良仁 ツアー離脱を発表 (10時43分)

ズベレフ 強さ見せつけ快勝 (9時09分)

ジョコ 接戦制し初戦突破 100勝狙う (8時21分)

10月5日

全日本選手権男子 川橋勇太ら初戦突破 (20時26分)

全日本選手権女子 小堀桃子ら初戦突破 (19時39分)

アルカラス 死闘から中2日も快勝 (18時45分)

伊藤竜馬 引退大会で劇的勝利 (17時07分)

ダニエル太郎 世界1位シナーに完敗 (16時39分)

綿貫陽介 シード撃破し初の3回戦へ (15時45分)

【1ポイント速報】ダニエル太郎vsシナー (15時14分)

【1ポイント速報】綿貫陽介vsナカシマ (14時00分)

チャイナOP 4強出揃う (8時00分)

メド「上海が大好き」3回戦へ (7時00分)

10月4日

第99回全日本選手権が開幕 (20時44分)

女王 3年支えたコーチと別れ (19時38分)

シェルトン、シャポ下し初戦突破 (18時21分)

錦織圭 チチパスに敗北、足首痛める (17時04分)

【1ポイント速報】錦織圭vsチチパス (15時04分)

【1ポイント速報】シェルトンvsシャポバロフ (13時32分)

綿貫陽介「半年分 思い詰まった試合」 (11時55分)

西岡良仁「体の限界はきてた」 (9時34分)

ワウリンカ「今年最高の試合」 (7時52分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!