国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

「いまさら聞けないテニスラケットの常識、非常識」

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。

ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。

テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「いまさら聞けないテニスの常識、非常識」

テニスを始めて数年が経ち、みんな普通に言ってるけど、意味がわからないとか深く理解していないとか間違って覚えていたとか色々あると思うのですが、
いまさら恥ずかしくて聞けないことってありませんか?

今回はそんなお悩みに答えていきたいと思います。

「ボックスフレームとラウンドフレームの違いがわからない」



まずは、ラケットのボックスフレーム、ラウンドフレームについてです。

フレームの断面に対して、ボックスフレームとラウンドフレームと区別しています。



ボックスと言えば、電話ボックスとかティッシュボックスとかの長方形を思い浮かべると思います。

ラケットのボックス形状も角が90度の四角形のことで、1980年代1990年代はほぼボックス形状が中心でした。

以前からラウンド形状はありましたが、ラウンド形状が流行り出したのは、バボラピュアドライブからなので、ここ20年というところです。

ウッドラケットからカーボンラケットに変わっていったのですが、ウッドの流れから「しなり」「食い付き」「ホールド感」というのは重要視されていましたので、柔らかさが出るボックス形状が主流だったのです。

ラウンド形状は、フレームの剛性を硬くでき、空気抵抗を抑えることができたので、パワーを生かしながら、スピンを増やせたので、エッグボールという新しい弾道が生まれ、アウトしそうな軌道から急激に落下しベースラインギリギリで着弾し、大きく跳ね上がりました。

このエッグボールを操ってクレーコートで暴れていたのがスペインのR・ナダル(スペイン)選手です。

ボックス形状とラウンド形状を比較するのにわかりやすいので、スクール消しゴムとスーパーボールを用意してみてください。



親指と人差し指で挟んで力を入れると、消しゴムはグニャッと変形しやすく、スーパーボールは変形しづらいと思います。

ラケットのしなりはカーボンの編み方で硬くも柔らかくもできますが、ラケットのフェース面が内側に引っ張られる変形は素材ではなく、形状で起こります。
ボックス形状は内側に少し小さくなるような変形が起き、ホールド感、手のひら感が起こります。

ラウンド形状はほとんど変形しませんので、パワーロスなく弾き出します。

どちらが良いのではなく、好みの打球感になります。

ボールを乗せて少し運ぶようにコントロールする方はボックスフレーム向きで、ヘッドスピードを上げてスピンで攻めていく方はラウンド向きです。



「ウエイト、バランス、スイングウエイトって何?」



ラケットのウエイトはわかるけど、バランス、スイングウエイトは何?と言う方は結構いらっしゃいます。

ウエイトは単純に全体の重量です。

バランスは、重心の位置のことで、釣り合うところから、グリップエンドまでの距離を測ります。

320mmをイーブンバランスと言って、数字が大きくなるとヘッドが重たいので、トップヘビー、数字が小さいとヘッドが軽いのでトップライトと言います。

ハカリを二つ用意し、ひとつはラケットのトップ部分を乗せ、もう一つのハカリにグリップエンドを乗せるとそれぞれにウエイトが表示されるのですが、トップヘビーのラケットはヘッドを乗せたハカリの数字が大きくなり、トップライトはグリップエンドを乗せたハカリの数字が大きくなります。

当然、二つのハカリの合計はラケットのウエイトと同じになります。

要するにバランスはラケットのどの部分が重たくなっているかです。

スイングウエイトは、動いている状態の動的ウエイトのことです。



もし、ラケットの真ん中辺りを握って振る競技ならスイングウエイトを測る必要はありません。ウエイトとバランスだけで十分です。

ラケットの一番端のグリップを握って動かすと、慣性モーメントが働きますので、スイングウエイトを測ることでプレー時の状態に近い感覚のウエイトがわかってきます。

ウエイトとバランスが同じラケットでも、スイングウエイトが違うことがあります。

ウエイトが300gでバランスが320mmのラケットが2本あります。
わかりやすくするために大袈裟に表現します。

①ラケットトップ部が125gでグリップ部が125gでバランスポイントが320mmのラケット

と、

②バランスポイント320mm付近に250gの重さが集中しているラケット

があると仮定します。



ウエイト、バランスはまったく同じですが、スイングウエイトは、①の方が重たくなります。

ラケット内部の素材の密度や、樹脂の量の偏りは外見からはわからないのです。


スイングウエイトが大きい方が威力も大きくなりますが、操作性能は悪くなります。

同じスイングスピードで振ることができるならば、スイングウエイトが大きい方がパワーが上がりますが、もし、スイングスウエイトが小さいことで、スイングスピードが速くなる場合は逆転することもあります。

「ボールの威力=ウエイト×スイングスピード2乗」

ですので、ウエイトよりもスイングスピードの方が2乗で比例するので、ウエイトを軽くしてスイングを速くするのも簡単に威力を上げる方法です。

下記のように、ウインザー店頭ではスイングウエイトを計測する機械がございます。



「パワー=ウエイト×移動距離」の公式がありますので、軽いものより重たいものの方が威力が出るのです。

ラケットA:320g、バランス310mm、スイングウエイト285
ラケットB:280g、バランス330mm、スイングウエイト285



ラケットAとラケットBはスイングウエイトが285と同じですが、同じスイングスピードで振った場合ラケットAの方が威力が大きくなります。

ただしラケットBは40g軽いので、疲労が出る後半にスイングスピードが落ちにくいメリットがあります。

店頭でスイングウエイトを計測する最大のメリットは、同じラケットを2本そろえるときに、振った感覚が近いものを正確に選べることです。



同時に2本購入しなくても、1本目のウエイト、バランス、スイングウエイトがわかっていれば、2本目を購入するときに近いものを選んだり、1本目よりも軽いもの、重いものなど注文をつけることができるのです。

参考になったでしょうか、今回は以上です。

その他GEEK通信の記事はこちら>


■関連ニュース

・「記憶に残るラケットベスト5を発表します。」
・【ソリンコ】[考察]「5角形ポリエステル、ソリンコのコンフィデンシャルとハイパーGを比べてみました。」
・「水とお湯でテニスをサポートする話」

■おすすめコンテンツ

・テニススクール コンシェルジュ
・レンタルコート予約
・世界ランキング
(2020年5月8日14時58分)

その他のニュース

4月21日

世界1位に完勝 9度目V達成 (23時42分)

ダニエル太郎 シードに屈し予選敗退 (22時58分)

【1ポイント速報】ダニエル太郎vsロイエ (21時32分)

錦織圭 初戦で世界83位と激突 (20時43分)

ズベレフ わずか1週間で2位復帰 (18時44分)

失セット0で2年ぶり18度目V (17時31分)

望月勇希 ストレート負けで準V (13時18分)

錦織圭ら 日本勢最新世界ランク (12時32分)

決勝はツアー屈指の強打対決 (11時46分)

ナダルの偉業「不可能に近い」 (10時12分)

大坂なおみ 初戦は世界58位に決定 (7時53分)

錦織圭 復帰に向け17歳と練習 (7時01分)

世界2位撃破、2年ぶり5度目V (6時23分)

ズベレフ誕生日V!7年ぶり制覇 (5時39分)

4月20日

世界1位 ようやく初戦「やっと」 (16時02分)

19連勝・34セット連取で4大会連続V王手 (15時10分)

清水悠太/野口莉央組 第1シード撃破しV (13時58分)

1年ぶりV王手「全力尽くす」 (12時06分)

世界2位に6連勝でしたり顔 (11時10分)

アルカラス 2週連続で決勝へ (9時33分)

復調ズベレフ 今季初V王手 (8時22分)

世界2位 天敵に6連敗 (7時18分)

4月19日

世界13位 快勝で決勝進出 (23時33分)

世界14位「最も特別な瞬間は東京」 (21時20分)

「苦しんできた」休養を発表 (16時13分)

ルーネ 昨年王者に快勝で4強 (14時08分)

アルカラス 弟に苦笑「誰に似たんだか」 (11時43分)

好調アルカラス マッチ8連勝で4強 (9時31分)

ズベレフ 3時間超の死闘制し逆転勝ち (8時06分)

【動画】鋭いリターンエースで試合を締めくくる、オスタペンコ勝利の瞬間! (0時00分)

【画像】錦織圭 17歳とマドリッドOP会場で最初の練習! (0時00分)

【動画】21歳ルーネ 世界2位アルカラス撃破しV!優勝の瞬間! (0時00分)

【動画】ズベレフ 誕生日に7年ぶり3度目V!優勝の瞬間! (0時00分)

4月18日

内島萌夏 世界39位に屈し4強逃す (23時09分)

徳田廉大ら 日本勢3名が4強入り (22時55分)

【1ポイント速報】内島萌夏vsダニロビッチ (20時30分)

シナー 出場停止から復帰へ 練習再開 (18時04分)

ボール貰える!混合団体戦開催! (16時05分)

4試合保証!男子ダブルス大会開催 (15時54分)

内山靖崇 惜敗で4強ならず (13時36分)

【1ポイント速報】内山靖崇vsウォルトン (11時03分)

34歳ゴファン 逆転勝ちで8強 (10時45分)

世界30位 ルブレフの15連勝を阻止 (9時33分)

実力者に快勝 地元大会3度目の8強 (7時56分)

【動画】世界2位シフィオンテク 天敵に6連敗、オスタペンコ勝利の瞬間! (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!