男子テニスでシングルス・ジュニア世界ランク177位の
堀江亨は15日、tennis365.netの独占インタビューに応じた。2017年を振り返り、今後についてを語った。
【異色の経歴、錦織に憧れてテニスを選択】小学校1年生の時、堀江はテニスコーチの父親の影響でテニスを始めた。さらに、テニスの他に極真空手、テコンドー、バレエでも才能を発揮し、4つの競技で全国大会出場の輝かしい成績をおさめた。その後、小学校の高学年で
錦織圭の活躍を目にし、テニスに専念することを決心。
テニスに絞ってからは数々の大会で頂点に立ち、小学6年生で全国小学生テニス選手権大会(東京/相娯園総合グラウンドテニスコート、クレー)を優勝するまで、地元の岐阜で父親からテニスの基本を学んだ。高校入学時にはテニスの腕をさらに磨くため、岐阜を離れて母親と2人で上京。米沢徹氏が指導するTEAM YONEZAWAの門をたたいた。
>>堀江亨 プロフィール<<生年月日:1999年5月18日(18歳)
出身:岐阜県関市
ジュニア世界ランキング:最高21位
プレースタイル:右利き(両手バックハンド)
■2009年
・TOMAS CUP 全国ジュニアテニスツアー チャンピオンズ大会10歳以下 優勝
■2011年
・全国小学生テニス選手権大会 優勝
■2013年
・全日本ジュニアテニス選手権14歳以下 優勝
■2014年
・全国中学生テニス選手権大会 優勝
■2015年
・DUNLOP SRIXON ジャパンオープンジュニアテニス選手権大会 優勝
・全日本ジュニアテニス選手権 16歳以下 優勝
・ジュニア・デビスカップ 日本代表のナンバー1として戦い、世界4位に導く
■2016年
・オレンジボウル ダブルス優勝
【全米Jr複決勝で準V「涙が止まらなかった」】一時は結果が出ず、苦しみ、葛藤する日々を送った堀江はジュニア最後のシーズンとなった2017年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ジュニアで大活躍。シングルスはリードから初戦敗退を喫したが、
清水悠太とのダブルスではノーシードから1セットも落とさずに決勝進出を果たす快進撃を見せた。
「悠太(清水)とオレンジボウルのダブルスで優勝してからは、全部の大会で優勝しようという気持ちでプレーしていました。僕は悠太が決めやすいような配球をしようとしていました。左利きの悠太とは相性がすごく良かったです」
決勝で待っていたのは、第1シードのY・シュー(台湾)/ Y・ウー(中国)組。堀江/ 清水組は第1セットを落とすも第2セットを取り、10ポイント先取のマッチタイブレークへ持ち込んだ。
その後は一進一退の攻防が続き、堀江/ 清水組はマッチポイントを握った。
「マッチポイントでは僕が硬くなり、ボレーをミスしてしまってから落ち込んでしまいました。いつもなら励まし合って巻き返しますが、その時は声が出ていませんでした。それで流れが相手にいってしまいました」
堀江/ 清水組は逆転を許し、四大大会ジュニアダブルスで史上初の日本人ペアによる優勝に、あと一歩届かなかった。
「普段は泣きませんが、帰りのバスの中では涙が止まらなかったです」
対戦したウーはシングルスも優勝し、全米オープン・ジュニア単複2冠を達成。そのウーと今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ジュニアのダブルスでペアを組んでいた堀江は「おめでとうと祝福したいですが、悔しいです」と口にした。
敗れはしたが、日本のジュニア選手へ勇気を与える戦いを堀江と清水は見せてくれた。
【「あの舞台で、もう1度試合がしたい」】今後について堀江は、アメリカの大学へ進学、さらに所属も予定していると明かした。
「今はアメリカの大学を考えています。大学で活躍し、その後プロへ転向したいです。プロになるにしろアメリカの大学へ行くにしろ、若いうちにフューチャーズで優勝したいです」
「僕はさぼり癖があるので、アメリカへ行けば初めての環境があります。16歳の時もヨーロッパ数カ国へ1人で行きました。この経験で心技体を鍛えることができたので、新しいところへ行きたいです」
最後に、プロに転向してからは、堀江自身が1番好きなウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)での活躍を誓った。
「グランドスラムジュニアで立ったあの舞台で、もう1度試合がしたいです」
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