男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は大会最終日の19日、シングルス決勝が行われ、
G・ディミトロフ(ブルガリア)にフルセットで敗れて惜しくも準優勝となった
D・ゴファン(ベルギー)は、試合後の会見で「決勝戦では残念な結果だったが、ここまで成し得たことを誇りに思う」と振り返った。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<決勝戦、第1セットを落としたゴファンだったが、続く第2セットでは1度のチャンスをものにしてセットカウント1-1へ追いつく。しかし、迎えたファイナルセットでは精彩を欠いてディミトロフにブレークを許し、第8ゲームで3本のマッチポイントをしのぐも最後は自身のボレーがネットにかかり、5-7, 6-4, 3-6のフルセットで敗れた。
「彼(ディミトロフ)は本当に安定していたし、どんどんボールを返し始めていた。とても安定した良いプレーをして挽回するチャンスを与えてくれなかった。ここにいるに値する選手だし、優勝に値する。」
26歳のゴファンは今大会、予選ラウンドロビンでディミトロフに敗れたが、第1シードの
R・ナダル(スペイン)と第4シードの
D・ティーム(オーストリア)を下し、グループ・ピート サンプラスを2位で通過。準決勝では、今季の四大大会で2勝をあげている第2シードの
R・フェデラー(スイス)を逆転で破り決勝へ進出していた。
今年は、シーズン序盤から好調な滑り出しでツアーを回っていたが、6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)3回戦で右足首を負傷し一時ツアー離脱を余儀なくされた。
その後7月に復帰すると、シンセン・オープン(中国/シンセン、ハード、ATP250)と楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード、ATP500)の2週連続優勝を果たし、ATPファイナルズ出場権を獲得していた。
ゴファンは「精神的にも肉体的にもタフな大会だった。自分ができるということ、ここにいるに値する選手だと証明できた。そして、試合を重ねる度にどんどん自信が増していった」と、自身の成長を感じていた。
最後に「今はしっかり休んで来週末のまたタフな戦いに備えたい」と話したゴファンは今後、母国ベルギーの代表選手として24日に開幕する国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ決勝ベルギー対フランス(フランス/リール、室内ハード)に出場する。


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