【現地レポート】テニスの全仏オープン・ジュニア2016の本戦出場権をかけた「全仏オープン・ジュニア2016 ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES パリ決勝大会」(フランス/モンルージュ、レッドクレー)は20日、男子シングルスの予選グループAで第1シードの
田島尚輝は1勝1敗となり、決勝進出とはならなかった。
>>全仏オープン・ジュニア対戦表<<この日、田島は第1試合で第5シードのB・ユンチャォケテ(中国)を6-1, 6-2のスコアで圧倒した。
第5シードのB・ユンチャォケテ
だが、第3シードのR・ヴァグネル(ブラジル)との第2試合では序盤から1ポイント1ポイント声を出して果敢に攻めるも、第11・第12ゲームを連取されて第1セットを落としてしまう。
第3シードのR・ヴァグネル
第2セットに入ると、第2ゲームで0-30とヴァグネルにリードを許してしまうが、このピンチを強烈なフォアハンドのウィナーを決めるなどでしのいだ。
フォアハンド時の田島尚輝
しかし、ヴァグネルの勢いに押された田島は失速してしまい第6ゲームでブレークを許した。その後も挽回の糸口を見つけることが出来ず、5-7, 3-6のストレートで敗れて決勝進出の夢は絶たれた。
田島に勝利した瞬間のヴァグネル
握手を交わす田島とヴァグネル
試合後、悔しそうな表情を浮かべる田島は「チャンスが何回かあったけど、そこを逃してしまったのが敗因です。第1セットで流れを掴めなかった。最後の方も自分の球が浅くなって、相手の思うようにやられてしまった。」と話した。
今後については「ウィンブルドン・ジュニアに参戦します。サーフェスは違うけど、今回見つけた課題や経験をもとに、ウィンブルドンでしっかりと活躍したいです。」と、さらなる飛躍を誓った。
田島に勝利したヴァグネルは、21日の決勝でリム・ミンソブ(韓国)に6-2, 6-0の快勝で優勝し、本戦出場の切符を手にした。
本戦出場の切符を手にしたヴァグネル
今大会は日本から、日本予選大会を見事優勝した田島、
清水綾乃、そして女子決勝で惜敗するも世界ジュニア・ランキングで次点につけている
佐藤久真莉の3選手が、世界4カ国(中国・インド・ブラジル・韓国)の予選大会優勝選手たちと全仏オープン・ジュニアの出場権をかけて戦った。
これまで北京(中国)、ニューデリー(インド)、サンパウロ(ブラジル)で予選大会を実施しており、今年は初開催となる東京、ソウル(韓国)、上海(中国)に加えて、ニューデリーとサウンパウロの5カ国にて予選大会を実施。
世界最高峰のレッドクレーを舞台に、若い日本人選手たちが世界の同世代のトッププレーヤーたちと対戦することで、今後の日本テニス界を牽引していくプレーヤーに成長することが期待されている。
【開催概要】
日本語正式名称:全仏オープン・ジュニア ワイルドカードカード選手権大会 in partnership with LONGINES パリ決勝大会
英語正式名称:RENDEZ-VOUS A ROLAND-GARROS JAPAN IN PARTNERSHIP WITH LONGINES(ランデブー ア ローラン・ギャロス ジャパン イン パートナーシップ ウィズ ロンジン)
日程:2016年5月20日(金)-21日(土)※フランス時間
会場:20日(金)/フランス・パリ近郊名門クラブ、21日(土)/全仏オープン会場内コート6
出場選手:各国予選大会を勝ち抜いた13歳から18歳までのプレーヤー 男女各6名
試合方法:男女シングルス ベスト オブ スリータイブレークセット
・20日(金) 男女それぞれA・Bのグループリーグに分かれて試合を実施
・21日(土) 各グループ1位にて決勝戦を実施
※男女それぞれの優勝者には全仏オープン・ジュニア2016大会出場権を付与
主催:フランステニス連盟
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