テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は3日、男子シングルス2回戦が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が
S・ダルシス(ベルギー)を6-1, 6-2, 6-1のストレートで下し、16年連続の3回戦進出を果たした。
>>全米オープン対戦表<<この試合、フェデラーは今大会前哨戦のシンシナティ・マスターズから試みているネットプレーを多くすることでダルシスにプレッシャーを与え、1時間20分で勝利した。
3回戦では、第29シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。
シンシナティ・マスターズでは圧倒的な強さを見せて今季5勝目、キャリア通算87度目の優勝を飾ったフェデラー。全米オープンでは2004-2008年に5連覇を成し遂げている。
今年のグランドスラムではウィンブルドンの決勝進出が最高成績。四大大会で最後に優勝したのは2012年のウィンブルドンで、今大会では約3年ぶりのタイトル獲得を狙う。
同日の2回戦では、第3シードの
A・マレー(英国)が世界ランク35位の
A・マンナリノ(フランス)に2セットダウンまで追い詰められるも逆転で勝利。第5シードの
S・ワウリンカ(スイス)は19歳の
H・チャン(韓国)にストレートで勝利するも、3セット全てタイブレークまでもつれ込む苦戦を強いられた。
また、シード勢から第21シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)と第28シードの
J・ソック(アメリカ)が姿を消した。
ソックは、第1・第2セットを連取するも第3セットを落としたところで体に違和感を覚え始め、第4セットの第3ゲームで痙攣が激しくなり試合続行が不可能と判断、熱中症により途中棄権となった。
来年1月の全豪オープンで引退を表明している元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)は、後輩の
B・トミック(オーストラリア)と対戦し、フルセットの末に敗れて現役最後の全米に幕が下りた。
予選3試合を勝ち上がり、2年連続の本戦入りを決めた
西岡良仁(日本)は2回戦で第30シードの
T・ベルッチ(ブラジル)にストレートの完敗を喫し、四大大会初の3回戦進出とはならなかった。
本戦1回戦で西岡は元世界ランク12位の
P・H・マチュー(フランス)にフルセットで勝利し、グランドスラム初の勝利をあげていた。
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